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■ 「日本野球機構のライセンスについて」 |
May 18th, 2000 - 6:00 |
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コナミが自社ホームページにて、日本野球機構のライセンスについての立場を表明した。このような形で立場を明確化することは良いことだが、どうもスクウェアとの間でのキナ臭い話が出ているようだ。
(社)日本野球機構のライセンスについて / コナミ
http://www.konami.co.jp/ osirase/ npb.html
問題となるのは上記ページ中に現れる、この項目である。以下引用。
※ (1)は省略
尚、コナミとしては下記の様なケースにおいてはサブライセンスの交渉は困難であると考えています。
(2) コナミが保有する知的財産権及び工業所有権を侵害している企業から、サブライセンスの申し出があった場合
(3)コナミに対して、自ら保有する知的財産権及び同使用権のサブライセンスを認めない企業又は企業グループからサブライセンスの申し出があった場合
これは明らかにクロスライセンスを狙った条項であり、分からなくもない項目ではある(ただし、それが公共性の強い「プロ野球」というカードを利用するところに、大きな問題がある)。
どうも、この項目が追加された経緯はスクウェアとの「いざこざ」にあるらしい。まだ手元に入手していないので詳細は後日に改めるが、今週号の「アサヒ芸能」によると、サッカーワールドカップのゲーム化ライセンスをスクウェアの関連会社(たぶん、先にスクウェアと提携した EAだと思う)が保持しており、コナミがこのサブライセンスを希望したところ、断られたという経緯があるらしいのだ。
EAとスクウェアとの力関係が不明な上、コナミとスクウェアとのやり取りが明らかにされていない以上、何とも言えない状況である(上記「アサヒ芸能」の記事は、前回の「アエラ」による「スクウェア vs コナミ」に対しての、コナミ側の反論的リークが元ネタになっているに違いない)。
上記が明らかになっていない以上、微妙な状況ではあるが、本サイトの趣旨は揺るがない。本サイトではコナミに対し、引き続きサブ・ライセンス付与の透明化と、競争相手によるライセンス形態の差別化を行わないことを求めて行きたい。
と、同時に上記如何では、スクウェア側の問題も、後日取り上げる必要があるだろう。
コナミに限らず、「ゲームの未来を挫くメーカーは、どんなメーカーも許さない」のが、当サイトの本旨である。
[参考]
コナミがプロ野球ゲームのライセンスについて説明 / GameSpot / ZDNet
http://www.zdnet.co.jp/ gamespot/ gsnews/ 0005/ 16/ news08.html
コナミが日本野球機構とのライセンスについて詳細を発表, 現在6社とサブライセンス交渉 / G-NEXT / NEWS - 2000年5月17日
http://www.g-next.com/ news/ 2000_05/ 17_etc_02.html
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