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we dance in the palm
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November 2nd, 2003 - 22:20
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某万博っぽいものを喧伝するためのサイトが、個人サイト・商用サイトからのリンクを禁止しているということで、Slashdot Japanや blog、商用サイトで問題視され、叩かれている。
リンクについての是非はたびたび色々な場所で議論されるが、歴史的・法的な意味合いでは、いずれも「是」の判定が下されており、おおよその議論は収束している。こういった歴史的・法的な点を理解していない多くの無知なサイトが当初はリンク禁止にするも、散々批判に晒されたあげく、リンク制限を解除する例は枚挙にいとまがない。
webからも閲覧することの出来る某万博っぽいものの収支計算書を見ると、寄付金の額も大きいが(この不景気に、どこからこれだけの寄付が集まってくるのか不思議ではあるが)、国庫補助金や地方公共団体補助金からも相当な額が流れ込んでいる。つまり、この某万博っぽいものは我々の血税の上に成り立っているのである。にも関わらず、我々国民が某万博っぽいものを喧伝するサイトに自由にリンクが張れないというのは、彼らがリンクの歴史的・法的な扱いに無知であるばかりか、誰がスポンサーであるかをまるで理解していないと言わざるを得ない。もちろん、我々が強制的にスポンサーにされているという話は置いといて。
いずれにせよ、この国が助成する某万博っぽいは、国や某万博っぽいものの関係者が描く明るい収支予測とは裏腹に、過去の数々の万博っぽいものやワールドカップやオリンピックと同様、コンコルド錯誤よろしく大赤字の内に閉幕することは、まず間違いない。
さて、今回のこの某万博っぽいサイトのリンク禁止について、数多くのサイトは我先に「リンクしてやる!」「訴えるものなら訴えてみろ!」と言わんばかりにリンクを張りまくっている。こういうのは一種のお祭りだし、ダメだと言われるからこそやってしまうというのは、人の悲しい性なのだろう。ちなみにこの某万博っぽいものに張られているリンクの数だが、Googleで検索してみると、略称と愛称の2種類の呼び方に対し、合計で119,900件ヒットする(2003年11月2日現在)。多分、このヒット数は今後増えてくるに違いない。リンクのされ方としては負のイメージの方向で、だが。
ところで今のこの世の中、方法はどうあれ、あらゆる成果は数で判断される。いわゆる成果主義である。どんなにあくどい手段を使おうが、それがどんなにアンフェアであろうが、数を上げたものの勝ちである。結果が出せないもの=数が上げられないものは、この弱肉強食の世界では単なる肉塊に過ぎない。
某万博の策略に踊らされてはならない。
[将来用のメモ]
2005年に開催される某万博っぽいもののサイトが「個人・商用からのリンク禁止」を掲げ、日本のweb界に波紋を投げかけた。これに反応した個人サイトが(一部商用サイトも)某万博っぽいもののサイトに「無断で」リンクを張り始めた。
[リンク是非の歴史的側面]
リンクに許可はいらない / 五月台のおじんの作るホームページ
http://homepage1.nifty.com/ ojin/ w3link.htm
Links and Law / Tim Berners-Lee / W3C
http://www.w3.org/ DesignIssues/ LinkLaw
Links and Law: Myths / Tim Berners-Lee / W3C
http://www.w3.org/ DesignIssues/ LinkMyths.html
# Tim Berners-Leeは wwwを開発した元CERNの博士で現 W3Cマネージメントディレクター
[リンク是非の法的側面]
無断でリンクを張ることは著作権侵害となるでしょうか。 / 著作権って何? / 社団法人著作権情報センター
http://www.cric.or.jp/ qa/ multimedia/ multi15_qa.html
リンクに許可は不要です / 奥村晴彦 / 松阪大学
http://www.matsusaka-u.ac.jp/ ~okumura/ link.html
Robert Palmer / simply irresistible
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