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#56 / December, 1998
 
 a sense of justice ↑
December 27th ,1998 - 6:15 ↓


今、ニュースでは「ドクター・キリコ」と、彼が開設していたという webページに絡んだネットの話題で一杯である。「キリコ」という名前は、故手塚治虫の漫画「ブラック・ジャック」に登場するキャラクターから取られたものであろう。死を運ぶ医者、キリコは劇中でも異色の存在だ。

キリコは元軍医。手足がもげ、想像を絶する痛みに苦しみながらも死ぬに死ねない負傷者達を死によって苦しみから解放することから、後に彼は「死の医者」として暗躍することとなる。ブラック・ジャックは法外な金額で「生き抜く」ことを助けるが、キリコは法外な金額で苦しみから「解放する」ことを助ける。

ドクター・キリコ...、今なら、さしずめジャック・ケボーキアンといった方が通りがいいのかも知れない。

キリコもケボーキアンも、彼らのところにやってくるクランケが望む最終的なゴールは「死」だ。しかし、彼らは闇雲には「解放」しない。彼らのクランケになるには資格が必要だ。それはいずれも肉体的に非常に苦痛を伴う病に冒されており、現代医学では助けることが出来ず、しかもクランケがそれを望んでいる場合に限られる。

彼らを批判するのは簡単だ。しかし、結局のところ、それは多くの人々が「死」を「悪」という固定観念によって捉えているからに過ぎない。モラルといってもいいだろう。そんな背景からか、今のマス・メディアはろくな議論もせずに「自殺は悪だ」と決めつける。こういった脊髄反射的な、人間の思考能力の限界の拡張にくさびを打ち込むようなメディアの風潮にはあきれてモノも言えない。中絶反対論者が対話もせずに、中絶を行う産婦人科医を撃ち殺すくらい、愚弄な行為だということが分からないのだろうか? 一番大事なのは主張をぶつけ合い、お互いがお互いを理解することなのに、それを放棄し、一方的に自己の主張を押しつける様はファシズムに近い。今回の一件を絡みつけて「ネットを規制せよ」という勘違いも甚だしい無能なジャーナリズムが横行する様は見るに耐えない。彼らは自分たちの聖域がネットによって浸食されていくのが我慢ならないのかも知れない。

勘違いして欲しくないのは、オレは別にここで今回の「偽キリコ」を擁護しているワケではない、ということだ。「偽キリコ」や「完全自殺マニュアル」の鶴見済のような、死を煽るだけの連中は糾弾せねばならない。

しかし、「状況によっては自殺という選択肢もありうる」という考えも、この世には存在するのだ − オレは自殺賛成論者ではないが、特に「自殺以外には道がない」という考え方があることも否定はしない。 それを一方的に「悪」と決めつけ、議論することを放棄させるように強要することに本質的な問題があるのだ。

考えることを放棄し、メディアに踊らされることによって、自分の脳髄を犯されることが良しとされる社会にだけは絶対になって欲しくない。ただでさえメディアに毒され、考えることを「止めている」連中は多いのだ。ネットの力によって、やっとそれが我々の手に戻ってきたと思ったら、またそれを奪われるのだけは勘弁ならない。

メディアは四番目の「権力」だということを忘れるな。
 
 
 Armageddon it ↑
December 27th ,1998 - 2:43 ↓


あー、つぅことで今更ながらアルマゲドン観てきました、しかもクリスマスに一人で(;_;)。まぁ、はっきり言ってブラッカイマーが関わっている映画なので、基本的には「コン・エアー」やら「ザ・ロック」やらと、内容は対して違いないです。ストーリーは前にちょっとだけ書いた「ディープ・インパクト」と殆どというか全く同じなので、どちらか片方だけ観れば十分でしょう(^_^;。とりあえず、「ディープ・インパクト」がビデオにもなったことだし、両者を比較してみました。


アルマゲドン vs ディープ・インパクト


キャスト
「アルマゲドン」は有名どころが適当に出てます。主人公のブルース・ウイリスを筆頭にベン・アフレック(「グッド・ウィル・ハンティング」の脚本ではマット・ディモンとオスカーを受賞:こういう場合もオスカー俳優と呼ぶのか?)、リブ・テイラー(エアロのテイラーの娘だと)、面白いところではジョディー・フォスター主演の映画「コンタクト」で印象のあった盲目の学者先生の役者が出てます。一方、「ディープ・インパクト」では玄人受けしそうなモーガン・フリーマンとかロバート・デュバル、あと名前は聞くけど出ている作品を殆ど知らないイライジャ・ウッドとか出ていますが、いずれも若者(^^;には受けないでしょう。

豪華さではアルマゲドン、演技ではディープ・インパクトといったところ。


ストーリー
どっちも殆ど一緒。ただし、「アルマゲドン」はもっぱら穴掘りの連中のみが焦点になっているために途中かなりダレますが、「ディープ・インパクト」は地球サイドと宇宙サイドでストーリーが進行するために、殆どダレません(こちらのメインは地球サイド)。また、「アルマゲドン」もホロっとくるシーンはあるにはありますが、基本的にブラッカイマーの映画は間を持たせない映画なので、こちらの感情の息つく暇も与えません。それに、要所要所で彼のお得意ワザであるご都合主義的な展開を見せたりもするので、興ざめになる一幕もあります。その点、「ディープ・インパクト」は監督が「ER」のミミ・レダーなんで、実に巧みに人間関係を捉えています。「人をあまりにも性善説で捉えている」という批判はありますが、これはこれで観ていて実に清々しいです。

どっちも一緒だけど、内容の濃さではディープ・インパクトの勝ち!


SFX
これは「アルマゲドン」...かなぁ。冒頭はとにかく圧巻。でも、そこら中にそういうシーンがあるので、最後の方はほとんど「すげー」という感覚が麻痺してます(ちゅうか、最後に行くほど、ちゃちくなっていくような...)。「ディープ・インパクト」は「アルマゲドン」のように凄まじい SFXというのはないですが、要所要所ではキッチリと押さえていて、特にクライマックスは(途中が大人しかった分)これでもか!、というシーンで度肝を抜きます。

絵的にはアルマゲドン、でも使い方ではディープ・インパクト。引き分け。


総合
アルマゲドンで見所なのは最初と最後だけです。途中があまりにもつまらな過ぎ。ベン・アフレックも「グッド・ウィル・ハンティング」ではいい味出していたのに、作品が違えばみるも無惨。おいしい思いをしているのはかっちょいい役所のブルース・ウイリスと、儲かって儲かって仕方のない製作会社だけ。

断然にディープ・インパクト。これで決まりでしょ。



そうそう、私、映画本編とは全然関係のないところで、\1,800という元を取りました。それはそれはそれは、


「スターウォーズ:エピソード1」の予告編だぁ!


もぉ、うおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!という感激で一杯である。スターウォーズファンは、もうこれだけで \1,800払っても惜しくないぞ。はっきり言って、最高のクリスマス・プレゼントであった。 ヨーダが若い!(^_^;
 
 
 last report ↑
December 24th ,1998 - 1:30 ↓


うぉ〜、ここのカウンタを司っている siteflow.comが丸半日、飛んでいるではないか!(-_-;バチが当たったのかのぉ。 折角の実験がこれでは台無しである。ま、いっか。結局、最終的には 1175までいった模様。

折角稼いだカウントだけど、元(1062)に戻します。なんか、あーやって稼いだカウントなんて気持ち悪いモンね。


そうそう、メリークリスマス! ハッピーは方は 23日休出で、年末年始にも出なくてはならなオレのために、そのシアワセをちょっと恵んで下さいな。でも、見せつけるのだけはカンベンしてくれ。



ここで、こんなことを書いておきながら、適当に更新されているのは、このページの更新が現実逃避の行為だからに決まっている。だいたいホントに暇なら、こんなクソ手間の掛かるページなんか更新せずに、たまりまくっている自分の娯楽を消費するに決まってるじゃん :-p。
 
 
 status report ↑
December 22nd ,1998 - 22:47 ↓



結果 1138(22:45) - 1062(12:10) = 76(10:35)


やはりというか何というか、ご覧の通り、カウンタの伸びは著しいモノがあった。「数日間のカウントの上がり方に注目して欲しい」と書いたが、(このページにとって)1日でこれだけの伸び率を叩き出すということは、私の論拠は間違っていなかったというコトを裏付ける証拠だ。

実はページの更新通知をするのを、いつ頃にしようかと、かなり悩んだ。多分、テレホの直前位に通知すれば伸び率ももっと著しかったのかしれなかったが、早く実験をしてみたかったので、リーマンの娯楽時間にぶつけてみた(実際にアレを書いたのは、21日の深夜である)。

下のアーティクルを書く直接のきっかけは "ReadMe! Japan"の、あのページだが、アクセスログを見て分かったのは、どうも "ReadMe!" よりは日記猿人から訪れる人の方が多いということだ。日記を公開しちゃう位だから、やはりそういう人物が多いのであろうか? "ReadMe!"はカウントの集計方法が控えめだが、「日記猿人」はボタン付きで非常にあからさまなのは、そんな理由からかも知れない。


個人的には、私はあのボタンは妙な威圧感を感じて、どうも好きになれない。webページというのは、こっちが勝手に発信してるのだから、読む方も勝手に読んでくれというスタンスのはずだ。それなのに、あのボタンは「読んだよ」ということを表明してもらうことを読者に強要しているようで、読んで下さる方々に申し訳ないような気がするのだ(だから、このページには、あのボタンは付けていないし、更に indexのページには、「感想をくれ」ということを暗黙に示すメールアドレスのリンクすら付けていない。代わりに「勝手に読んでいるんだから」という理由で、文句も言わせないが(^_^;)。

別にこれは「日記猿人」を批判しているわけでも何でもなくて、著者としてではなく「読者」としての一つの意見だ。


さて、ここまできて、なんのこっちゃという方は、まずは下のアーティクルを見て下さい。ただし、苦笑する術を知っている懐の広い方々だけ(^_^;。


このステータス報告は、テレホの時間に更新通知を出すための口実みたいなモンだというのは、実はナイショである。
 
 
 look, watch, hear, read and rape me! ↑
December 22nd ,1998 - 12:10 ↓


このページの下に張られているリンクに "ReadMe! Japan"というものがある。まぁ、読んで字のごとし、自己顕示欲の強い連中が集まって、「自分を見てくれ」と互いを慰め合う露出狂が集うサイトである。バナーはないが、日記猿人というのも同じような趣旨のサイトだ。多かれ少なかれ、Internet上に個人でページを持とうなんてヤツは、自己顕示欲の強いヤツと相場は決まっている。オレだって、直接的に人の注目を浴びるのはキライだが、こうやって間接的に人から見られ、しかも(日本語が読める読めないはともかく)世界中に向かって発信し、自分の意見を好き勝手にホザくのは、やはり気持ちのいいモノだ。これは心理的な一種の自慰行為なんだろう。

カウンタってモノを考えたヤツは、よほど自分のことが好きなやつに違いない。カウンタが上がれば注目を浴びているということを実感するし、おまけに自分の注目度を数値として他の連中に見せびらかすことが出来る。カウンタをつけているページの作者は間違いなくナルシストだと断言できる。そういう連中は(オレも含め)あまり信用できる人間ではない。

このページのカウンタ(siteflow.com)の機能の一つとして、アクセスログというのがある。そのログにはこのページを見る人が、どこでクリックして、このページにたどり着いたのかという情報がのっかっている。つまり、どこでクリックされてここに来たのかが分かるのだ。これは自分のプライドが擽られるデータである。どこかで「クリック」されたということは、自分のあずかり知らぬところで「リンク」されているということだからだ。つまり、自分が(良くも悪くも)注目されている証拠なのだ。

このページは過去に2度、バブル的、集中的にカウントが跳ね上がったことある。1度目はフジの菊間アナが落ちたことについて書いた時だ。とある掲示板で軽い気持ちで(だが確信犯的に) URLを載せたところ、アレヨアレヨという間にカウントが加算されていった。この時ほど、ワイドショーとかその手の雑誌をバカに出来なかった時はない。一般大衆は人の不幸が大好きなのだ。そして、それを食い物にしている連中が如何に潤っているかということも理解した。芸能ニュースに出ている連中は唾棄されるべき人種だが、それでもその仕事を辞めない裏にはこんな事情があったワケだ。

そして2度目はこちらが意図していなかったときに起きた。

このページは、およそ1日に 5〜15ヒットする。リロードの回数がどういう風にカウントされるのかは分からないので、実際に何人の方々が来ているのか、ホントのところは分からないが、まぁ、大体そんな感じでカウントの数値が上昇している。ところが、その日だけは1日で 50近いヒットがあった。「何だこれは?」と思い、アクセスログを調べてみた。すると、とあるページから訪れている方々が異常に多いということが判明した。早速、そのページに飛んでみると、そこは ReadMe!に登録しているページの感想・批評を行っているページで、ReadMe!のヒット率でも上位に位置するページであった。


このサイトがすごい!ReadMe!おすすめサイト
http://www2c.biglobe.ne.jp/ ~hosoda/


そのページが上位に食い込んでいるのは、たぶん、そのページの作者の毒舌的なページ批評の面白さに加え、「自分のページはどういう風に批評されるんだろう?」という期待と不安に入り交じった他のページ作家が多数出入りしていることが相乗効果として現れている結果だろう。そのページの作者は、そういったことを計算に入れて、ページを運営しているに違いない。ゼッタイに確信犯だ。もっとも、それを維持するパワーには驚きだが。

ページ作家はナルシストだが、同時に人からも見られたいと思う露出狂でもあり、そして常に自分に対する評価を求め続けている。そのページのヒット率がすべてを物語っている。カウンタと一緒に、「ご意見・ご感想をください」と書かれたメールのリンクがあった場合、そのページ作家は 100%、そういう人物である。

そして、カウンタや自分へのメールのリンクがちゃんと整備されているページほど、通常、「ご意見・ご感想を」書くほどの内容はない。



そこで、今回はこれを実証するために、ちょっとした実験を行ってみたいと思う。如何に、ページ作家にはナルシストで露出狂が多いのかを知るための実験である。

先の "ReadMe! Japan"や「日記猿人」にはページ更新通知という機能があって、ページを更新した時にこちらから通知を行うと、「最新更新ページ情報」みたいなページに自分のページの紹介を載せてもらえる。で、そこには一言コメントを載せることが出来、「大体こんな内容が載ってます」というのを添えておくことができる。自分の経験から考えると、そのページは(自分のページをチェックするために)ページ作家が多数訪れるはずだ。

そこで、少々、確信犯的にその一言コメントを書いてみる。これでいかにカウントを上げたいと考えているナルシストなページ作家が多いのかが分かるって寸法だ。これをアップする時のここのカウントが、1062だから、これから数日間のカウントの上がり方に注目して欲しい。ちなみにコメントは以下の通り。

アクセスカウンタは如何にして跳ね上がるのか? 著者の経験を語る。

...ウソはついてないよね?

ちなみに、これで(ここの)カウントが跳ね上がったら、世の中に如何にナルが多いのかという事実が判明するのと同時に、「著者の経験」が更に一つ増え、そして上で言っていることがウソではないということが、文字通り「目に見えて」ご理解できるはずだ。



...さらに、こういうことでカウントを稼ごうとする人物が、如何に狡賢い考えの持ち主であるのかということも判明するだろう。


それって、この場合、オレのことだが。
 
 
 because president is impeached, ↑
 iraq under attacked December 18th ,1998 - 1:27 ↓


西欧諸国のイデオロギー(つーか市場主義)で世界を席巻したいと思っている傲慢ちきな指導者が、またイスラム諸国の一国に攻撃を吹っかけた。今回、米大統領の自身の保身が原因だ。イラクも迷惑な話である。事の発端は、前回のアメリカによるイラクへのちょっかいを出す理由にまでさかのぼる。

前回のイラクたたきは、クリントンがセクハラ訴訟、不倫偽証疑惑により自分に強く吹きすさんでいた風向きを、イラクの方に受け流そうとしたことというのは周知の事実だ(詳細はアメリカ政治の内幕を暴いたドキュメンタリー映画「ワグ・ザ・ドッグ」に詳しい)。 これにより大統領は世論を味方に、議会の圧力を巧みにかわした。これはかなり高度な離れワザだったが、ホワイトウォーター疑惑やら、今回の一連の女性問題などといった逆境にだけはメチャ強いクリントンはそつなくこれをこなした。これはマジで見事だった。実際、これにより大統領はテレビで勝利演説を行い、この話は終わったかに見えた(実際、共和党も諦めムードで一杯だった)。

この代の大統領は、ホントに「危機」に強い。もっとも、すべて自分がまいた種だが(しかも下半身のコトばっか)。

ところが、これに気をよくしたクリントンは、せっかく収束を見せかけていた弾劾審議の「消化試合」で、議会共和党に横柄な態度で挑んだ。


もー、オレの優勝は決まってるんだから、
お前らが今更どー足掻こうがもう遅いわ、タコ
刺身にして食うぞ


彼は消えかけていた火の粉に自らの手でなみなみと油をそそぎ込んだのだった。バカだね、ホント。当然、激怒しまくった巨象は、再び弾劾審議の消えかけた火種に、彼の望み通りに、薪をくべることにした。

遊びで「火炎放射器ゴッコでもしてみるか?」と可燃性のスプレーに火をつけたら予想以上に燃えまくったのに驚いた大統領は、その火をまたイラクに向けることにより、点火じゃなくて転化したのが、今回の騒動の内幕ってゆーワケだ。テレビでほざいているのは建前に過ぎないのは、メディアの連中なら誰でも知っている。

まー、フセインも「燃やしたくなるようなゴミ」を身の回りにたくさん置いといたもんだから、しゃーないけど、ホント、とばっちりを受けるイラク国民や、もうすぐクリスマスだっちゅーのにこんなトコに連れてこられたアメリカの兵士たちにとっては迷惑な話だよね。



アメリカの同盟諸国がここまで安直にアラブ諸国の雄であるイラクにちょっかいを出せるようになったのは、石油の市場価値がかつてないほどに下がったからなんだ。アメリカ国内ではミネラルウォーターよりも、石油の価格の方が安い。しかも、この状況は向こう3年は続くと言われている。アジアの不況が底を見せない状況も原因だ。

元々、アメリカは車社会だから石油に対する課税も他の国よりは低い。他の国は地球温暖化防止とか、環境保護促進とかナントカで、石油の課税率は高くなっているけど、この国では反発が大きすぎて政治家も票を落とすようなバカな真似はしない。悪循環だ。

今は石油がだぶついて、エクソンとモービルの超巨大合併(資産総額が 2,500億ドルだってよ)というように、業界再編も進んでいる。もう、そうじゃないと石油では食っていけないのだ(AOLと NetscapeがくっついてM$と対抗するようなもんだ)。石油の損益分岐点は1バーレル(約 159リットル)14ドルらしいが、今は11〜12ドル。だよ、。彼らも大変なのだ。ガキの頃、学校では「オイルショックでガハハ状態の石油産油国はコガネムシより金持ちだ」のように教えられたが、それも今は昔。彼らはかなり赤貧に喘いでいる。

石油の価格を引き上げたい湾岸諸国らの思惑、金が欲しくて市場に石油を溢れかえさせ安値を引き起こしたイラクをナントカして欲しいと考えたメジャーの思惑、女性関係によって始まった弾劾審議をかわしたいクリントンの思惑が、裏でガッチリと手を結んでいたのは想像に難くない。

イギリスの首相、ブレアの思惑は何だろ? メイジャー前首相を蹴落とし、スタートダッシュでは最高に盛り上がっていたが、今は落ちかけてしまった支持率欲しさか?

さらに「表面的には」イラクがポカをやってくれたタイミングに加え、ラマダン(断食)の時期のタイミングがバッチリとかみ合って、前回と今回のイラクに対する攻撃が行われたってのが、本当のところだと推測するが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?


実際、湾岸戦争の時には石油価格は上がったから、原油国の連中は前回と今回のこの戦争には、(表面上はともかく)諸手をあげて喜んだはずだ。案外、貧乏イラクもサダムの足場補強と原油価格上昇の一石二鳥で喜んでいるかも。そういう意味では、ホントのホントに、これは裏で完全に仕組まれたサル芝居なのかも知んない。

その証拠に、今回の作戦名は「砂漠の狐 (Operation Desert Fox)」。奇襲という意味らしいが、そんなのウソっぱちもいいとこ。ゼッタイにこれは我々の目を「化かす」という意味が込められているに違いない。

いや、マジで。


[参考]

米英がイラクを武力攻撃 / Yahoo Japan
http://news.yahoo.co.jp/ Full_Coverage/ Iraq/
 
 
 Challenge! Linux - part 2 ↑
December 16th ,1998 - 2:07 ↓


とりあえずだが(^_^;ボーナスが出たので、微力ながら日本の景気回復に貢献するためにもパーっと使うことを考える。そこで、昔のマザーを引っぱり出して、もう1台、PCを組み立てることにした。景気回復だけでなく環境問題も考えているのだ。
前々から適当に Linuxを入れて遊んでいた(インストールするだけで終わっていたとも言う(^^;)が、やはりネットワーク環境で遊ばないと楽しくない。PCとmacでネットワークを構築するのもいいが、せいぜいファイルのやりとりで終わってしまう。そんなのは全然楽しくない。つーことで、今回はテーマを持って、Linuxに挑むことにした。それは、


M$の収益を減らすために、
我々はなにをすべきか?


ということである。うーむ、何という闘志を抱かせるお題目なんだろうか。この世の中にM$がもだえ苦しむのを想像することほど、楽しいことがあるであろうか? 俄然、燃えてくる。今までは、「ただ、何となく」という理由で Linuxを入れていたが、やはり目標がないとやる気が起きない。だから、こういった内容で目標を設定することは、著者のようなM$嫌いにとっては、甚だ妥当な内容なのだ。
Linuxの用途は主にサーバとして使われることが多い。つまり、WindowsNTの競合なのだ。高コスト(かつ低信頼性)の WindowsNTを駆逐するためには、低コスト(かつ高信頼性)の Linuxを使って環境を構築するのが一番だ。いろんな人が言っているから、これは間違いないはずだ、たぶん。そこで、以下のロードマップを引くことにする。

1) Linuxに慣れるために、まずはお気楽な TurboLinuxで環境に慣れる。
2) キーアサインが謎なエディタ、Muleを使って文章が書けるようにする。
3) Sambaを導入し、ファイルサーバとしての WindowsNTを駆逐する。
4) SQLなサーバを入れて、ODBCなアプリを作る。クライアントは Windowsだけど、サーバ環境は Linuxのみとする。
5) Xな環境でプログラムが出来るようにする。あるいは Webベースなアプリを作れるようにする。

まぁ、こんな感じか? 他にも Perlやら DNSやら Apacheやらもやりたいとは思っているが、無理をすると頓挫することは目に見えているので、面倒臭いことはしないことにする。実際、勉強不足もあるし、普段使ってないせいもあって、まだ Linuxが良く分からんというのが正直なところだ。

ということで、今年の始めの続きでした(^_^;今見直したら、結構ウソ言っているな、オレ。。。


ちなみに、オレが今回、景気回復に貢献した額は、メモリ、ビデオカード、LANカード、HDDの合計で \50,000ちょいだった。メインマシンのパーツを取り替える形を取ったため、適当に費用が掛かってしまった。。。 SIMMが 64MB(32MB x2)で \13,000だってさ(-_-;。後は NANAOの 21インチモニタを買うだけだ!(^_^)/オォ〜
 
 
info sorry I'm bz ↑
December 16th ,1998 - 2:07 ↓


年末に向けて忙しくなるため、更新が滞ることがあります。ごめんなさい。

時間があっても、上の理由で自宅PCの環境がガタガタだし、環境が構築されたとしても解いていないゲームがゴロゴロしてるので書けないかも(^_^;。Xファイルも観てないし、アルマゲドンも観てないし、あぁ〜、どーしよ。
 
 
info features are updated ↑
December 9th ,1998 - 22:31 ↓


[features]をアップデートしました。さぁ、真打ちの登場です〜!(笑)
 
 
 recommend ↑
December 9th ,1998 - 14:59 ↓


マイクロソフトの、それはそれは楽しい企業戦略指南書が、一部で大変な反響を巻き起こしている。その極秘内部文章はマイクソロフトという会社が、如何に輝かしく、途轍もなくすんばらし〜い精神の持ち主であるかということを如実に示しているマジック・スクロールである。私も、マイクソロフトという会社を長年眺めてくる中、外野にいる山のような数のジェダイの騎士からの教えを数多く見聞きしてつもりだったが、実はそれは非常に表面的な上澄みにしか過ぎなかったのかということを、この書類を通して改めて実感せざるを得ない。

実際、ベーダー卿の腹づもりをこのような形で目にしてみると、如何にその中身がテカテカと、、、いやキラキラとしていたのかという事実に驚きを禁じ得ない。黒色油虫と並べてみると、その輝きぶりがより際だつ。

この機密文章は、私のようなマイクロソフト・ウォッチャー以外の、アグレッシブな企業経営者の方々、コンピュータソフトウェア業界で働く資本主義に高度に与されたSE・プログラマーの方々、あるいはその手の職業の方々にも是非とも読んでいただきたい貴重な資料である。そこらヘンにゴマンとある、ゴミのようなどーでもいいコンピュータ雑誌よりも、遙かに有益でタメになる資料であることは保証しよう(最近は本当にどーでもいいコンピュータ雑誌が増えすぎで困る)。

なお、この機密文章は、オープンソフトウェアについての論文で有名なエリック・S・レイモンド氏の注釈版が 10月31日〜11月1日に書かれたことから、「ハロウィーン文章」というナイスなネーミングがされている。その日本語版は山形浩生氏により翻訳され、ネット上で公開されている。はっきりいって必読である。


前提条件
このM$の内部資料を読むに当たって、まずレイモンド氏のオープンソフトウェアに関する論文を読んでおいた方がより深い理解を得られる。内部資料には、この論文を拠り所とした箇所が数多いからだ。今回の件が無かったとしても、この論文は非常に興味深いものである。

エリック・S・レイモンド著 / 山形浩生訳

「伽藍とバザール(The Cathedral and the Bazar)」
http://www.post1.com/ home/ hiyori13/ freeware/ cathedral.html
「ノウアスフィアの開墾(Homesteading the Noosphere)」
http://www.post1.com/ home/ hiyori13/ freeware/ noosphere.html


M$内部資料 - ハロウィーン文章
ハロウィーン文章は3つの書類から成り立っている(下記はいずれもレイモンド氏の注釈版を山形氏が訳したもの)。

山形氏解説トップページ
http://www.post1.com/ home/ hiyori13/ freeware/ halloween.html

ハロウィーン文章 I
オープンソース・ソフトウェア:ソフト開発の(新たな?)手法
http://www.post1.com/ home/ hiyori13/ freeware/ halloween1j.html
ハロウィーン文章 II
Linux OS の競争力分析 − Java VM の二の舞か?
http://www.post1.com/ home/ hiyori13/ freeware/ halloween2j.html
ハロウィーン文章 III
お返事編 − マイクロソフト、「ハロウィーン・メモ」に答える
http://www.post1.com/ home/ hiyori13/ freeware/ halloween3j.html



[参考]

YAMAGATA Hiroo: The Official Page
山形浩生氏のホームページ。「ハロウィーン文章」の他にも、MITの超有名な(過激?)経済学者ポール・クルーグマンの論文の翻訳などもあり、読み応えアリ(要パワー(^^;)。WIREDの廃刊は本当に残念だった。。。
http://www.post1.com/ home/ hiyori13/
 
 
 hey, I splatter you! ↑
December 8th ,1998 - 2:46 ↓


アメリカの注目を集めたがるバカ政治家どもは、何かにつけていろいろなモノを訴える。そういう陰湿な行為で上にのし上がるのは、いわばアメリカの政治家の常套手段みたいなモンだ。クリントンもニクソンをこき下ろして大統領になったのだ。だから、大統領をこき下ろすことは、アメリカの政治家に取っては正義なのだ。彼らは常に訴える対象を視界から探っている。タバコ、銃火器、エロ...もとい表現の不適切なサイト、クリントンなどなど。そんなウンコの周りに集まるかのようなハエどもが、今度は我が愛するゲームにも食らいついてきた。なんて意地汚いのであろうか?


ZDNN バイオレンスゲームに米上院議員がイエローカード
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9812/ 02/ violentgame.html


オレは、QuakeIIをこよなく愛するのを見れば分かるとおり、極めて穏健な平和主義者であると自負している。当たり前だ、ゲームの中でしかショットガンでムカつくゴミ野郎どもの頭を吹っ飛ばさないのだから、これほど人畜無害なヤツは、そうザラにはいない。人も殺さぬくらい肝っ玉の小さいオレなので、オレは早速平和的に物事を解決するため、この2人の上院議員に抗議することにした。オレの完璧な理論を完全にご理解いただくために、インプリンティング効果がたっぷりと期待できる無限に送信され続けるFAXを送ろうと思ったが、国際電話だと金が掛かりすぎるので、メールにて抗議することにした。ほんの5〜6千通ほど OutlookデフォルトのS-JIS日本語で書かれたメール(もちろん Outlookデフォルトの HTML付きだ)を送信したところで、プロバイダから差し止めがあった。ちっ、人が平和的に物事を解決しようと思うと、すぐにこういう邪魔が入る。だから、テロリストが自分たちを正当化して武装決起するんだ。

仕方ないので、オレは QuakeIIと、Carmageddon 2の登場キャラのテクスチャを、この2人のタコ政治家のそれと置き換えることで、精神的な解決を享受することにした。いくらリアリティのある昨今の最新3Dゲームの中で、普通の人なら目をひん剥いて仰天するようなトンでもないことをしでかしても、それがゲームの中である限り、それは許される行為なのだ(そして、それは「性癖」という恐るべき強力な単語により、許されちゃう時代になりつつある。でなければ、タランティーノが絶賛した「フェティッシュ」なんて映画は登場しない)。

もちろん、年齢制限とか精神的制限とかは、あってしかるべきだとは思うが。




追伸:このニュースソースと、オレに死体の上手な溶かし方を懇切丁寧にご指導してくれたFさんに、ここに謹んでお礼を申し上げる。今回、2人の上院議員にこれを適用する気はあんまり無いが、別の機会で利用するかも知んない。そん時は風呂場を借りるので、解体作業とかもよろしく頼んます。


# 一部、フィクションが混ざっているのは言うまでもない。オレは穏健派なのだ、頭の中はともかくとして。
 
 
 out of order ↑
December 8th ,1998 - 1:43 ↓


ついにオレの部屋のテレビがぶっ壊れた。小学生の頃からの付き合いで、チャンネルもガチャガチャ式。当然、リモコンという最新装備は完備していない。症状は、色が反転するような感じになる。きっと、このテレビでその手のビデオを見ると、macで加工する手間もなく、ちゃんと見えるに違いない。 放っておくと、画面がどんどん白く(明るく)なっていくので、いつか火を噴くような気がしてならないので、うっかり寝ることもできない。 で、とりあえずボーナスも出たことだし、テレビを買うことに決める。ダビングすることをもくろみ、ビデオ付きのテレビを購入、届けてもらうことにする(厚顔な方々は、これをテレビデオと呼んでいるらしい。私はそういうことを平気で口に出せる人を心底うらやましく思う)。

しばらく自分の部屋でテレビを見れなくなったので、その夜、居間のテレビで、借りてきたXファイルを見る。最後まで堪能し、テープを巻き戻し始めたのだが、どうも様子がおかしい。止めて抜き出そうとすると、取り出し口から身が出た状態でテープが出てきた。どうも中で絡まっているらしい。デッキをばらして、絡まったテープをほどき、どこまでおかしくなったのか、再度確認しようとすると、また内部で絡み始めた。どうやらデッキもぶっ壊れたらしい。テープは最初から本編の冒頭までキズモノとなってしまった(そのテープが、サイバーパンクの旗手、ウイリアム・ギブスン原作の回というのは、何か因縁を感じる)。壊れるときは、まとめて壊れるものだ。

ここで、ふと思う。ビデオ付きのテレビの場合、中でテープが絡まったら、どうやって分解してテープを取り出すのであろうか? 過去の経験で、こういう事故が3〜4回ほど発生したことを思いだし、途端に不安になる(テレビの分解は、一体型の macの分解で痛い目にあった人なら誰でも知っている苦行なのだ)。

Xファイルを借りた TSUTAYAに向かい、テープがお釈迦になった事情を説明する。何か面倒くさい書面を書かなくてはならないのかと、若干不安になるも、「これでいいのか?」と思うくらいにあっさりと事なきを得る。最初に払った保険料 300円は無駄ではなかったのだ。 みなさまが払った 300円の一部はこうして使われるのかと思うと、少し心苦しく思う今日この頃。一応、TSUTAYAに敬意を表し、リンクを張っておくことにする。
 
 
info features are updated ↑
December 2nd ,1998 - 21:57 ↓


[features]をアップデートしました。前の月に取り上げた映画、トゥルーマン・ショーのアーティクルをそっちに移動し、さらに作品自体についての所感を加筆しました。

特に映画を観てからご覧くださるとウレシイです(^_^)/。


# あー、最近の内容はホトンド映画ばっかりだ〜(^_^;。AOLと Netscapeの電撃ニュースとかもあったのに、旬からドンドンはずれてゆく。ちゃんと、取り上げたかったのに。。。
 
 
 where to ? ↑
December 1st ,1998 - 2:37 ↓


いつの頃からだろうか? 正義を行う善人にではなく、悪の限りを尽くす罪人に感情移入しちゃうようになったのは?

久々に見たアンディ・ガルシアは、良くも悪くも普通の男を演じていた。悲劇的な立場に置かれ、観客の同情を買う役所のハズなのに、全く持って感情移入する気にもなれない。 なのにどうだ? この骨の髄まで腐りきった極悪人のホレボレすること。絶対×絶命 (Desperate Measures)に登場する頭のいい悪党は、怪優、マイケル・キートンの久々のハマリ役だ。

刑事フランク・コナー(アンディ・ガルシア)には、骨髄移植をしなければ助からない難病に苦しむ息子がいる。やっと見つけたドナーは、こともあろうに刑務所に服役中の犯罪者だった。ピーター・マッケイブ(マイケル・キートン)はIQ150の頭脳を持つ天才だが、自分がしてきた殺人を嬉々として話す異常者でもあった。刑務所に訪れ懇願するコナーを翻弄し、それを楽しむかのように、マッケイブは骨髄の提供を拒否するが(この時の台詞が最高!)、後になってそれを承諾する。それは彼にとって、刑務所から脱走するためのチャンスだったのだ。

大人しい役を演じるマイケル・キートンは、それこそ犯罪者だ。彼に、そんな役は似合わない。神が彼に与えた使命ほど、ハッキリと明言できることが他にあるだろうか? 天が彼をこの世に遣わした理由はただ一つ。それはキレた異常者を演じさせること。それ以外には考えられない。異常者を演じるマイケル・キートンは、それが地なのか演技なのか、全く持って区別が付かない。「ビートル・ジュース」、「パシフィック・ハイツ」、そしてこの映画に、もしも彼が登場しなかったことを考えると、背骨から神経髄が引っこ抜かれるくらい恐ろしい。それだけでキャスティングに携わる者全て、万死に値する。

将来、ソッチ方面に進みたい人間(私含む)は、この映画をバイブルとして、聖典として、崇め奉る必要がある。


[参考]

IMDb - The Internet Movie Database
Michael Keaton
http://uk.imdb.com/ Name? Keaton, +Michael

Desperate Measures
http://uk.imdb.com/ Title? Desperate +Measures +(1998)
Pacific Heights
http://uk.imdb.com/ Title? Pacific +Heights +(1990)
Beetlejuice
http://uk.imdb.com/ Title? Beetlejuice +(1988)


Desperate Measures 1 Desperate Measures 2 Desperate Measures 3
タイトル 絵に描いたようなつまらない刑事、コナー 次に何をするのか楽しみな悪党、マッケイブ
 
Desperate Measures
Directed by Barbet Schroeder
 
 
 renewal ↑
December 1st ,1998 - 0:00 ↓


つーことで模様替えしました。

今まで非表示にしてましたけど、実は8月から採取しているアクセス・カウンターを表示させることにしました(^_^;。全くと言っていいほど、宣伝らしい宣伝はしてないのですが、4ヶ月の間にこれだけのアクセスがあったのは、私の日々のたゆまぬ努力と(^^;、飽きもせずに訪れてくれたみなさま方のおかげですm(..)m。

これからもよろしく〜(^^)/。


# でも、カウントのウチの1割か2割位はテストで自分で訪れた回数だと思われる(-_-;。  
 
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