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HITMAN Codename 47 日本語製品版
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■ March 1st 2001 - 5:45 (updated 3/2)
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ハゲ。
それは嘲笑の対象。ハゲ・デブ・チビで構成される三大愚弄用語の最右翼。男は最もこうなるのを恐れ、女は最も相手がこうなってしまうのを嫌う、人生の落伍者。それが世間のハゲの偽らざる認識。
しかし、ちょっと待って欲しい。ハゲは医学的には男性ホルモンの分泌によって引き起こされる一生理現象の結果である。つまり、ハゲこそ男の証、ハゲこそ漢の印なのである。男に生まれたからこそ、男はハゲになるのである。
では何故、ハゲは世間的に格好悪いとされているのか? 何故、ハゲは「ハゲ」とバカにされ続けなければならないのだろうか? それは、これまでのハゲ自身のあり方に問題があったと言わざるを得ない。つまり、ハゲは自らに「自分は格好悪い」というレッテルを貼り付け、己を恥辱の中に埋没させ、自分の手で「ハゲは格好悪い」という既成事実を増やしてしまったのである。
こうやって、長年に渡ってハゲはハゲ自身によって辱められてきたのである。何と情けないことであろうか。確かに何の理由もなく、ハゲとバカにしたり、後ろ指を指してきた俗世にも問題の一端はある。しかし、それはハゲ自身に、最大の原因があったのだ。
今こそ、立ち上がらなければならない。 ハゲこそ偉大である、と。
...とは言え、これまで自分のアイデンティティを押し殺して過ごしてきた人々に、明日からいきなりハゲとしての自覚を持ち、威厳を持ったハゲ・ライフを過ごせというのは少し無理があるだろう。ハゲ美学は一朝一夕では体得できない。フサフサのような軟弱極まりない、くだらない「美」とは違うのだ。
そこで今回は、ハゲの美学の一片をチュートリアル形式で学べるエデュケーション・ソフトを紹介しよう。それが HITMAN Codename 47 である(なお、このソフトはまだハゲではない準ハゲの学習用ソフトとしても有効である)。
このソフトは、格好いいハゲになるにはどうすれば良いか?というハゲの長年の疑問を手取り足取り解説してくれるゲーム形式の素晴らしいソフトである。内容はシチュエーション・ドラマとなっており、与えられた状況をハゲならどう解決するのか?ということをシミュレートしながら、立派なハゲ、素敵なハゲになることを目指していく。なお、ゲーム中ではフサフサした髪の敵対する要員を抹殺していくシーンも多いため、フサフサに対する日頃の鬱憤もこれで解消することが出来るであろう。正に一石二鳥の内容に仕上がっている。
※ハゲがフサフサを殺すことには法律上の解釈や倫理学上の諸説など色々あるようだが、個人的にはこれまで虐げられてきたハゲがフサフサを殺す権利位は認めても良いとは思っている。
画面上には、常に光り輝く頭頂が誇らしげに表示されており、これでもか!とばかりにハゲの自尊心をくすぐってくれる心ニクイ演出が満載、もうキミもメロメロだろう。これまで虐げられてきたハゲの威厳を取り戻すには最高のソフトである。
なお、マニュアルには元総理大臣である宮沢喜一氏と、財団法人横浜市ふるさと歴史財団評議員の桂歌丸師匠(笑点にも出演)による同ソフト賞賛のコメントが寄せられており、これも必見だろう。
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style: action |
developer: Io-Interactive |
demo: 3D Files (33.7MB) |
publisher: EIDOS KK |
official site: JP | DK |
fan site: 1 | 2 | 3 | 4 |
3/2 更新 : fan site追加 / thanx 果心さん@果心居士の巣
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