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すっかり、

忘れてました、このページのこと、ははは。来てくださった方々、申し訳なかったです。
夏休みだったんですが、先週、自分。なんか映画ばっかり見てました。またまた映画の話で申し訳ないんですけど、面白かったやつを何本かピックアップ。御参考にしてくれれば幸いです。



「ミッション・インポッシブル」

トム・クルーズ制作・主演の話題作。監督はブライアン・デ・パルマ。映画を観るまでは、「へぇ、デ・パルマってこういう映画も撮るのか」と思ってましたけど、観た後はやっぱりデ・パルマっぽい映画でした。
ほとんどトム・クルーズをいかにカッコよく観せるかという映画みたいで、ほかの俳優さんはあんまり目立ちません、かわいそうに。ま、その分、トム・クルーズがそれに答えるがごとく、非常に良い演技をしてます。彼は、そのマスクからか、非常に下等評価されやすいんですが、「7月4日に生まれて」とか観ても分かる通り、なかなかの役者です。どれを撮っても「ケビン・コスナー」しか演じられないケビン・コスナーより、ぜんぜん良い。
チェック項目は「パルプ・フィクション」でマフィアの親分だった危ないハゲデブ親父(失礼)が、今回は人の良さそうなハッカー(!)を演じているところ。これを観るまえに「パルプ・フィクション」を観ることをお勧めします。そのギャップに笑えます。



「ツイスター」

かの「スピード」を撮ったヤン・デ・ボンが監督してます。今回もなかなかスピーディーな展開で、スピルバーグ総指揮のため、あんまり人は死にませんが、竜巻の怖さがなかなか良く出ています。主演はビル・パクストン。まずまずの役者さんでした。自分、あんまりこの人のこと知りませんが、先日、テレビでやってた「プレデター2」にちょい役で出てましたがパッとしませんでした。あと「ジュラシック・パーク」に主演してたローラ・ダーンに似ていた女優が良い味を出してるのですが、ちょっと名前を知りません。強さを持った女優さんで、結構きれいな方です。
トルネード・ハンター(?)とでもいうのでしょうか、実際にこういうお仕事があるんですが、竜巻を調査・研究している方々のお話です。前述の「ミッション・インポッシブル」よりは、自分はこっちの方がお薦めです。
圧巻はやっぱり CGで作られた竜巻なんですが、それに立ち向かうハンターたちの勢いある演技もなかなかです。本物を見たことがないので、「本物みたい」というセリフははけませんが、ぜひとも CMでもやっているウシが飛んでいくシーンを劇場で観ていただきたいものです。



「イレイザー」

やっぱりそういう映画でした(笑)。主演はもちろんアーノルド・シュワルツェネッガー。可もなく不可もなく、まずまずのアクション映画だったというとこでしょう、期待していたほどではありませんでした。
ストーリーは FBIの証言者保護プログラムで働く諜報員(?)の話で、その中でも最終兵器と呼ばれる男を演じるのがシュワルツェネッガー。武器密輸を知ってしまった女性(バネッサ・ウイリアムズ)を守るべく、彼女の過去を「イレイス(消去)」し、追ってくる悪党とさまざまなアクションを繰り広げるというお話。
パンフには「T2」を超えただとか、今まで撮った映画の中で一番だとか言ってますが、これくらいなら、まだ「コマンドー」や悪名高き「ラスト・アクション・ヒーロー」の方が、いいかげんでハチャメチャな分だけ面白かったような気がします。

う〜む、こういう映画に慣れすぎたのだろうか、どれを観ても同じに見える。最近、スティーブン・セガール「暴走列車」とかいうビデオを観たのですが、内容なんかよりもマニアックな俳優のエリック・ボゴジアンが出てくることの方が面白かったです。そのイカれたぶりをやらせれば、彼の右に出るものはいません(エリック・ボゴジアン「トーク・レディオ」という、これまた単館ロードショーのマニアックな映画に出るマニアックな俳優です。でも監督はオリバー・ストーンだったりする)。



"PiCNiC"

知っている人は知っている、日本の映画界で今もっとも輝いている監督、岩井俊二氏のこの作品が、今なら劇場で観れるということで足を運びました。いや、やっぱいいですよこれ。"Fried Dragon Fish"という、かなり前にテレビで深夜に放映された氏の作品とともに渋谷シネセゾン単館で公開中。
ご存知のない方に簡単に説明しますと、岩井俊二氏は主にビデオクリップや CMなんかを手がけていた方で、有名なとこだとサザンのビデオクリップや日産のルキノなんかを撮ってました。ドラマなんかも撮ってたんですが、深夜枠に放映されることが多かったので、普通の人の目にとまることはあんまりありませんでしたが、これを観た普通でない人たちにはカルト的な人気を誇っていました(自分もその一人なんですが(^_^;)。目にとまり出したのは「世にも奇妙な物語」(CX)あたりからで、「ifもしも」(CX)で放映された「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」ではテレビドラマでは初の映画監督賞を受賞しています(この作品は最近ビデオ化されました)。
昨年、劇場公開された "Love Letter"でも余すとこなく本領を発揮。映画はロングランを続け、現在、これもビデオ化されてます。中山美穂豊川悦司が主演。豊川悦司は彼の作品には何度か主演し、最近でも "undo"という作品で、山口智子と主演してます。
さて、"PiCNiC"なんですが、題材は精神病患者の放浪記とでもいうのでしょうか、彼らが塀の上を歩き続けて、世界の破滅の日を見に行くという、これまたよく分からないお話です。映画自体は 94年に出来ていたのですが、精神病患者を扱っているため、今まで日の目に出ることはなかったんだそうです。Chara浅野忠信主演。彼らはこの撮影後、ご結婚されたそうです。ふ〜む、分かるような気がする。
氏の作品の特徴は、脚本(大抵は氏自身が書きます)もさる事ながら、その卓越したセンスで彩られた「岩井ワールド」と呼ばれる映像美です。同じシーンを何カットにも割る時間経過の表現の巧みさ、人物とともにその周りに存在する風景を非常に大切にする描写感覚、そしてそれらを絶妙にフィルタリングすることによって生まれる映像は非常にすばらしく、観ているだけでため息が出ます。
ちなみに万人にはお薦めしません。あんまりメジャーにはなってほしくないな(笑)。来月から「スワロウテイル」という作品が劇場公開されます。非常に楽しみ。






今日のマーフィーの法則

「バルフォア卿(イスラエル建国を支持した英国の政治家)の主張」

まったく問題ない。
とにかくほとんど問題にならない。





issue #25 / August 8, 1996



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