what's talking about? / むらたけんonline
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#62 / June, 1999
掲示板
 
 ...sells, but who's buy? ↑
June 16th ,1999 - 2:28 ↓


これってさぁ、一体、誰をターゲットにしてるか分かる人、いる? オレの少ない脳髄をどう総動員しても、誰がこれを買うのかさっぱり分からんのだが。。。

奴らも遂に目の付け所を誤り始めているのか?


その他の参考
 
 
info links ↑
June 16th ,1999 - 1:54 ↓


[links]を更新しました。今の私の生活を反映しています(^_^;。
 
 
info BBS ↑
June 15th ,1999 - 2:00 ↓


唐突ではあるのですが、BBSを開設しました。今のところ、実験的というか調査的なモノなのですが、イケてるようであれば常設にしようかと考えてます。書き込む内容は限定しませんので、お気楽に書き込みして頂ければ嬉しいです(^_^)。特に DDRネタは大歓迎だったりして(^_^;。


what's talking about? - BBS
http://www61.tcup.com/ 6114/ murataken.html

来月のページ更新に合わせてナビゲーションボタンに含めるつもりですが、それまではリンクの入り口はこのアーティクルだけです。
 
 
 promised? uum, i don't remember ↑
June 15th ,1999 - 1:57 ↓


まさか、早速お約束を破ることになるとは(^_^;思わなかったのですが、ネットに接続できない事情がありまして、期待して月曜の朝にこのページを訪れた人にはゴメンナサイでした。

世間では Mellisa + CIHの良いトコ取りをしたウイルスが蔓延しているようですので、お気をつけ下さい。私も最近、熱暴走をカマして BIOS周りをオカシクしてきているので、今後の動向には注目です。
 
 
 enclosed office ↑
June 15th ,1999 - 1:37 ↓


米国にて Office2000が遂に発売された。

ご存じの通り、OfficeシリーズはM$の稼ぎ頭であり、「無料」といってばらまかれる IEや MediaPlayerなどの「他社壊滅製品」開発費の隠れた収入源でもある。よって同社が、この余計な期待(というか収入)までも背負わされた製品に対して目論んでいる皮算用の額は大きい。

Office2000(OY2K)は「コラボレーション」を強調し、Webを介した文章共有がその特徴だという。その核となる機能を実現するのが Office Server Extension(OSE)だ。これは Windows Serverまたは Workstationの Webサーバを拡張し、OY2Kの文章共有、ディスカッション機能を行えるようにするものらしい(詳細は不明)。


さて、ここでM$が狙いとしていることを考えてみよう。


(1) IIS または PWS(Personal Web Services)のシェア拡大
Webサーバのデファクトスタンダードは Apacheだ。この絶大なる人気を誇るフリーのソフトウェアはM$や Netscapeの Webサーバの稼働本数よりも多く、そして長い運用実績がある。少なくとも、NT上で IISを使って対外的なサーバを構築する愚か者は少ない。しかし、技術屋が技術的なことを全く抜きに、ソフトウェアを選択せざるを得ない時がある。それはボスがソフトウェアを選択した時だ。

「シェア」というのは一つのマジックみたいなものだ。技術者はともかく、管理者や経営者−つまり技術者よりも上に位置する連中−はこの言葉に弱い。OSEによりローカルな IISや PWSが(これまたユーザの与り知らぬところで勝手に)稼働したとしよう。きっと爆発的な数の Webサーバが立ち上がることになるはずだ。既にメディアが報じているとおり、Windows98などの最新OSはユーザがどのようなアプリケーションを利用しているかということをM$に報告する機能が備わっている。つまり、M$が IISや PWSの稼働本数を知ることが容易に可能だ。これは何を意味するのか?

NTのお粗末な仕様と無意味にコストの高い導入費用は ISPからは見向きもされない(だから ISPは 経験があれば TCOが限りなく低く抑えることの出来る Linuxを使うわけだ)。が、ISPも企業であるからには顧客ニーズに答える必要がある。OSEは NTでしか稼働しないため、もし(見かけ上の)顧客ニーズがそれを欲したと分かれば、NTを導入せざるを得ないだろう。 IISが導入されれば、ASPの利用増大などにより、Apacheなどのフリーなサーバでの対応が出来なくなる。

ここでのM$の狙いは IISや PWSでユーザを囲い込むということだ。ここには、ISPで稼働している Linuxを NTでリプレースしようという目的も含まれるかも知れない。


(2) Webベースによる Office文章共有
ここで言っている項目は、次の言葉に置き換えることが出来る。「M$社製の Webブラウザによる、他社製の Webブラウザでは不可視な Office文章共有」。
ここ最近の調査では、Netscapeよりも IEのユーザ数の方が多いという統計が現れ始めている。誰もが予想したとおり、Windowsに IEが組み込まれたことにより、昔のメモリ管理ソフトやディスク圧縮ツールと同じ道を辿りながら Netscapeは死滅しようとしている(もっとも、mozillaの体質にも問題があるらしいが)。

完全に Netscapeの息を止め、今後「デスクトップ」を乗っ取られないために、IEベースでしか文章が読み書きできなくなるとすれば、M$の野望はかなり良い線までたどり着くはずだ。IEが Javaを適当にしかサポートしなければ、Javaベースのオフィススイートは恐るに足りず、だ。

企業のドキュメントを元にユーザを完全に囲い込めれば、これ以上強いモノはない。


(3) Office95から OY2Kへの強制的移行
最終的なアウトプットだけ見れば、Office97と Office95との差違は非常に小さい(というかない)。とりあえず、Office95フォーマットであれば、Office97でも読み書きできる(その逆は面倒な手続きが必要な場合が多々あるが)。ある調査によれば、Officeユーザは1億人いて、その半分は Office97を使っているが、もう半分は古いバージョン(または単体)を利用しているという。つまり、古いバージョンでも不便はないのだ。
よって、ここでM$は何を考えるか? そう、全ての Officeのバージョンを一律に引き上げる方法−これに尽きる。

ここで Office95がスムースに受け入れられた要因を考えてみよう。Office95は新しいプラットフォーム、Windows95をターゲットとしたオフィス・スイーツで、Windows 3.1のプラットフォームとは明らかに違う点があった。それはロングファイルネームとネットワークのサポートだ。この理由により、Office95は企業に受け入れられ、(逆にそれがこれまでとは差違の少ない)Windows98や Office97の一般的な企業内導入を妨げている一因となっていた。 これは逆に言うと、Office95(あるいは Windows95)では扱いづらい、または全く扱えない場所でドキュメントが管理されることが日常化すれば、企業は間違いなく OY2K、Windows2000に移行するだろうということだ。そして、M$はその場所を、95では指定出来ない Webサーバとしたのだ(多分)。


このように見てみると、OY2Kという製品がどれだけ危険な製品であるのかということが理解できるだろう。いつの世でも、囲い込まれた顧客は苦い汁を吸い続けなければならないのだ。


[参考]
オフィス2000がようやく準備完了 / CNET Japan Tech News
http://cnet.sphere.ne.jp/ News/ 1999/ Item/ 990605-4.html
「Web環境のコラボレーションツール」へと進化したOffice2000,米国で正式発表 / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9906/ 08/ office1.html
「チームの力」に力点,新たなポジション獲得へと向かう Office 2000 / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9906/ 08/ office2.html
『オフィス2000』ついに発売 / CNET Japan Tech News
http://cnet.sphere.ne.jp/ News/ 1999/ Item/ 990608-5.html

Office 2000の遅れがMSの売り上げに影響 / CNET Japan Tech News
http://cnet.sphere.ne.jp/ News/ 1999/ Item/ 990313-6.html
 
 
 i〜 ↑
June 11st ,1999 - 2:00 ↓


ホントにみんな、カラフルで、半透明なコンピュータなんて求めてるのか?

台湾で開催された Computexは、Apple IDgのチーフデザイナー、Jonathan Iveのデザインした iMacのような、カラフルなスケルトン・ボディに身を包んだ周辺機器に溢れかえっていたという。


台湾Computexでも注目されるiMac / MacWIRE online / ZDNet
http://www.zdnet.co.jp/ macwire/ 9906/ 07/ n_taipeimac.html
台湾でも個性を見せつけたiMac / MacWIRE online / ZDNet
http://www.zdnet.co.jp/ macwire/ 9906/ 07/ n_taipeimac2.html
Photo Gallery: iMac shows its colors in Taipei / MacWEEK.com
http://macweek.zdnet.com/ 1999/ 05/ 30/ taiwangallery/ index.html
Think yourself, Apple. / features / むらたけんonline
f19980816.htm - iMac, Jonathan Iveなど


ちょっと考えてみよう。

実際にコンピュータを使っている連中(特に Computexのような安価さを売りとする競争的輸出物がメインとして取り扱われるトレードショーの製品を好んで使う連中)なんてのは、オタク的資質を備えた、組立PC以外はPCとは信じない人間が大半を占めるに決まっている。つまり、そんなマニヤックな連中の汚らしい部屋に、半透明でカラフルな物体なんかが鎮座する場所はどこにも無い。iMacは性能よりもデザインが最重要視された、つまりは高級なインテリアとして利用されている。ビデオカードの速度と発色数以外のデザイン的価値観を求めないPCユーザとは市場がそもそも全然違うのだ。

にも関わらず、今回は PentiumIII以外の目玉商品が無いという理由において、周辺機器メーカーはしのぎを削って、売れることのない「調度品」を祭り上げている。


ムダだとは思うが、ボディーをカラフルな半透明にして「iナントカ」(C) by MacWireという名前を付けて売り込みに励んでいる彼らの努力が報われることを、とりあえず祈ってやろう。
 
 
 killing descendants means ... ↑
June 11st ,1999 - 1:16 ↓


最近、「音ゲー」でノリに乗ってるコナミが、ジャレコの音ゲー、VJの販売・製造中止を求めて東京地裁に仮処分申請書を提出した。


VJに対する仮処分申請の件 / プレスリリース / コナミ株式会社
http://www.konami.co.jp/ press/ r.11.06.07.html
コナミがジャレコ「VJ」の販売中止を求める仮処分申請書を東京地裁に提出 / News / GameSpot Japan
http://www.zdnet.co.jp/ gamespot/ news/ 9906/ 07/ news02.html

※ 現在の所、ジャレコの webページにはこの件に関するプレスリリースは記載されていない


VJはコナミの音ゲーの祖とも言える beatmaniaに非常によく似たゲームで、上から流れてくるマークのタイミングに合わせてボタンを叩いたり、変なレバーをぐるぐる回す、(beatmaniaを含めて)個人的には何が面白いのか良く分からないゲームである。

そのくせ、PS版の beatmaniaはコントローラーとアペンドディスクを含めて、全部持っていたりするのだが(^_^;。


この業界の歴史はモノマネの試行錯誤から成り立っている。古くはポンやブロック崩し、一世を風靡したスペースインベーダーやギャラクシアンから、テトリスやぷよぷよなどの落ちゲー、ストIIやバーチャに見る格闘ゲー、DOOM系と呼ばれる一人称視点シューティングなど。ヒットしたゲームから、些細なアイデア、奇抜なアイデアが新しく盛り込まれた「クローン」と呼ばれるモノマネゲー−子孫が次々と生み出される。それらは新陳代謝のごとく生まれ、死に、入れ替わり、世代を交代しながら、一つのジャンルを形成していく。子孫の数は、オリジナルゲームの「勲章」であり、それが非常に優れたアイデアを持っていたという証拠でもある。

ゲーマーなら知らぬ者はいない伝説の発明家、故 横井軍平氏は自分が生み出した作品のクローンが登場することに誇りを感じていたという。

ジャンルの確立は、それが広く、長く、深く世間に浸透した証であり、そして人々から親しまれ、愛されているという感情表現の現れだ。それはサブ・カルチャーからの脱皮であり、小説、映画、音楽などの文化が通ってきた過程と合致する。


子孫の否定は繁栄の否定であり、それは未来を拒否することに他ならない。


この後を想像するに、同じくジャレコが生み出した DDRの子孫であるステッピング・ステージをコナミが訴えるという展開も想像に難くない。それは自らが生み出した子供を殺す行為に等しい。

コナミの器の底が、浅はかなほどに低くないことを、一ゲーマーとして期待したい。


昔、カシオだかどっかだかが出したやつで、キーボード(ってコンピュータじゃなくて楽器の方ね)の上にランプを付けて、そのランプが光った順番の通りに鍵盤を叩くと音楽が引けるというのがあったよね? 後、マスターマインドとか。 今から思い起こすと、その楽しさというか心地良さって、今の beatmaniaや DDRと通じるものがあるよね。 音ゲーも、結局はそれらのクローンなんだってことを、コナミは気付いているんだろうか?


任天堂の元開発者で、ゲーム&ウォッチを生み出し会社を巨大にし、宮本茂をプロデュースして創ったドンキーコングで瀕死だったアメリカの子会社を救い、ゲームボーイを創り出して子供の夢を膨らませた伝説の人物。1995年、55歳の区切りに任天堂を円満退社。自らが興した会社が軌道に乗りかけた矢先の 1997年10月4日、高速道路の前方で事故を起こしていた人を助けようと、車から降りたところを後続の車に跳ねられて急逝。 業界は偉大なる人物を永遠に失った。

任天堂にはこんな人物もいたかと思えば、山内溥(会長)のように、過去のインタビューで「遊び方にパテントはないわけです」と言って色々なモノマネゲーを送り出して散々儲けた後に、ファミコンが絶頂期を迎えた辺りで「モノマネはけしからん」という前言を翻す発言と、あちこちを訴えるという実力行使に出ちゃったりするような、トンデモ人物もいたりする。
 
 
 is that tru? ↑
June 8th ,1999 - 1:38 ↓


遂にジム・キャリー主演のトゥルーマン・ショーがビデオになりました。

観るべし。観るべし。観終わったら、ぜひぜひこちらをどうぞ(^_^;。
 
 
 promise...? (not financier) ↑
June 8th ,1999 - 0:58 ↓


えー、相変わらず踊っています(^_^;。んなわけで、更新も疎かになりがちですが、まぁ、夏になれば汗くさくなるので、自分の臭いに嫌気がさして、もしかしたら踊り止めるかも知れません、ので、それまでの辛抱です、


何がだ。


このサイトが加入している Ultra Ranking なるサービスは、どの曜日のどの時間帯にどれくらいのアクセスがあるのかというのがグラフで分かる優れモノのサービスなんですが、このサイトが一番アクセス率が高いのはいつ頃でしょう? それは何と月曜日の朝9時なんです。そう、みなさん、会社に出勤してから、「さぁ、休み気分をブっ飛ばして、今週も頭からマジメに仕事を始めるかぁ!」と思えば、こんなふざけたサイトに遊びに来ているのです!


仕事しろよ。。。


すんません、ちょっと壊れてます。


あー、何が書きたかったというと、とりあえず表題の通り、月曜の朝に仕事をサボってまでサイトに遊びに来て下さる皆々様方に、少なくとも月曜日に間に合うようには最低限更新を欠かさないようにしようかなぁ、何という無意味なお約束をしようと決意したワケで。まぁ、お約束は破られるために存在するというのがお約束なワケでもあるのですが。。。


まぁ、有り難いことにM$と司法省の対決が再開されたので、ネタ的にはしばらく困ることはないだろうという思惑があったりするからこんなコトが言えたりするのですが(^_^;、でも、最近、ちゃんと体を使っていると頭に血が行かないから、筆が全然滑らねぇというのが、更新遅延の理由だったりして(いや、ホント)。
 
 
 AIBO? partner? fellow? ↑
June 3rd ,1999 - 2:35 ↓


Sonyのロボット犬、AIBO(アイボ)が6月1日に Internet上で販売開始、20分で完売したという。1匹(やはりこういう数え方が正しいのだろう)25万円もする、何の生産性もない物体が、わずか 3,000台限定とはいえ、アッという間に売り切れるのを見るにつけ、「ホントに今は不況なの?」という疑問というか、「そんなモンにお金をつぎ込んでどーすんの?」という心配が顔をもたげる。

# つーか、オレもホントは欲しかったんだが...。

18個の関節、タッチセンサー、加速度センサー、音階認識、CCDカメラによる物体補足、メモリースティックによるプログラマブルな挙動(?)といった特徴を持つ。更に Sonyが戦略的に開発中の「アペリオス」が OSとして稼働する。アペリオスは将来、Windowsを叩きつぶすことを目標とした Sony独自の OSであり、メモリースティックとともに、製品に搭載するのはこれが初めてかも。

実際、ムービーを見ると煮えたぎってくるのが分かる激しい物欲衝動を生じさせる、「ほしー!」と思わせるその愛くるしい挙動は、脳髄を混乱させるという意味に置いて十二分に危険である。


死なない、うるさくない、電源を切れば放っておける、餌をやらなくて良い、フンの始末に困ることがない等々、現代人の恐るべき無精精神をことごとくクリアするその愛玩犬は、よくよく考えると実に気持ちが悪いとも言える。いや、AIBO自体が気持ち悪いのではない。それを創り、欲し、買い、飼う人々が、だ。

しかし、こうも言える。

犬に限らずペットを飼うというのは、基本的には人間のエゴだ。よって、AIBOのような存在は動物に対する人間のエゴを少しでも和らげるために生み出された人間の良心なのかも知れない、

実は。


[参考]

AIBO / Sony
http://www.world.sony.com/ robot/


# でも、米国向けの 2,000匹はまだ飼い手が見つからないみたい(^_^;。
 
 
 if 〜 then 〜 else 〜 ↑
June 3rd ,1999 - 1:58 ↓


「もしも〜だったら、だけど〜だったら?」というテーマを扱った作品で、真っ先に思い出されるのは、岩井俊二監督脚本の、テレビドラマにして日本映画監督協会の新人賞を受賞した名作「打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?」だ。これについては、現在誠意執筆中(^^;の岩井俊二特集にて詳しく取り上げる予定だが、このテーマを扱った映画に強力なライバルが現れた。

それがグウィネス・パルトロウ主演のこの映画、スライディング・ドアだ。

パルトロウ演じるヘレンは有能な広告製作者だったが、勤務態度に問題があり、ある日突然クビになる。失意の中で彼と同棲中の家に帰ろうとするが、

a)  階段で子供が遊んでいたため、何とか乗れそうだった地下鉄に乗れなかった。
 
b)  子供が遊んでいるのを母親が止めたため、辛うじて地下鉄に滑り込みセーフ(スライディング・ドア?)。

話は「地下鉄に乗れたヘレン」と「地下鉄に乗れなかったヘレン」のパラレルワールドを交互に描きながら進んでいく。実は彼女が同棲している彼には浮気相手がいて、a)の世界では彼女が帰りつく前に浮気相手は帰ってしまい彼女がそれを知ることは無いのだが、b)の世界では何と真っ最中(^^;に遭遇してしまう。

彼の浮気を知らずに日々が過ぎていく a)の彼女と、失業と失恋という奈落の底に叩き込まれた b)の彼女。一体、どちらが幸せになれるのか?...というのがこの映画のミソなのだが、何ともこの映画は脚本が実に素晴らしい。パルトロウは「セブン」といい、「恋に落ちたシェイクスピア」といい、脚本の選別眼がある(「ダイアルM」はどうか知らないけど)。

ピーター・ホウイット監督の手腕も侮れない。ともすれば、今どちらの世界なの?ということで混乱しそうな観客に、前後の話の流れを巧みに描いて見せることにより、不自然なく、しかも非常にハッキリと「どちらの世界なのか」というのを分からせてくれる組立になっていて、観客を戸惑わせることが全くない。途中から、それぞれの世界の心情に合わせて、それぞれのヘア・スタイルが変わるため、更に安心してこのパラレル・ワールドに浸ることが出来る。全てが自然なのに、全てがきちんと計算されている。誠に持って見事としか言いようがない。

そして、エンディング。あぁ、もう伝えたいのに、伝えられないこのもどかしさ(^_^;。


頼むから観てくれ、と言いたい。


個人的にはオスカーをゲットした「恋に落ちたシェイクスピア」より、小粒だがピリリと辛いこっちの映画の方がオススメ。パルトロウの魅力全開!


[参考]

The Internet Movie Database
Sliding Doors
http://uk.imdb.com/ Title? 0120148
Se7en
http://uk.imdb.com/ Title? 0114369
Shakespeare in Love
http://uk.imdb.com/ Title? 0138097
A Perfect Murder
http://uk.imdb.com/ Title? 0120787

Gwyneth Paltrow
http://uk.imdb.com/ Name? Paltrow, +Gwyneth
 
 
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