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WashingtonS |
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April 9th ,2000 - 23:58 |
デンゼル・ワシントン2作。観に行く時の指標にどうぞ。いずれも先行で行って来ました。4月15日(土)より本公開です。
マーシャル・ロー "The Siege":
ニューヨークがイスラムの過激派によりテロ行為に曝される。FBIの必死の捜査にも関わらず拡大していくテロ活動。その時、大統領が下した判断は「マーシャル・ロー」の発令だった...。
「マーシャル・ロー」とは戒厳令のこと。テロリズムに翻弄されるニューヨークを舞台に、FBI、CIA、軍の三つどもえを軸にテロの恐怖、権力中枢のあり方、そして人種間の対立が描かれる社会派ドラマ。
うーむ、こういうのが面白い人には面白い映画なのかも知れない。権力(FBI,CIA,軍)の対立や人種間の対立、テロリズムの恐ろしさなど、それこそ興味深い要素は沢山あるのだが、いまいち乗りきれないのはなぜだろう? 1年位前に上映されていたら、もちっとタイムリーな映画になったはずだったのだが、「なぜ今頃?」「なぜ今更?」的な内容感は、やはり否めないか? 何となくやる気のなさそうなブルース・ウイリスが、それを如実に体現しているのが唯一の見所か?(^_^;
ボーン・コレクター "The Bone Collector":
捜査中の事故により、首から下、全身不随となってしまった天才捜査官が新米の警察官と猟奇的な連続殺人鬼を追うサイコ・スリラー。
デンゼル・ワシントン演じるは全身不随の天才捜査官、リンカーン・ライム。演技のほとんどがベッドの上という非常に難しい役所を、非常にワシントンらしく、今回もそつなく演じている。相手役の新米警察官、アメリア・ドナヒーを演じるのは、先日のアカデミー賞助演女優賞を受賞したことでも記憶に新しいアンジェリーナ・ジェリー。
「異色のコンビ」という意味では、この映画は「羊たちの沈黙」を「沈黙」させるだけのパワーを持っている、、、はずだった。 実に惜しい。 この映画の最大のミステイクは恐らくキャスティングにあると思われる。ワシントンは非常に素晴らしい役者ではあるが、警官や軍人などの役所を演じ過ぎで、(今回のような奇異な役所であったとしても)新鮮味に欠ける。ジェリーはワシントンのパワーには釣り合わない。オマケに話のスジ的にも、犯行が猟奇的な割に...で、ある。 この当たり前の終わり方はいったい何なんだろうか?(ちゅーか、オレがひねくれているだけなのか、もしかして?(^^;)
この映画も「羊たちの沈黙」を「沈黙」させることは出来なかった。恐るべし、レクター博士(アンソニー・ホプキンス)+クラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)。
両作品を観てつくづく思うのは、「エー加減、こーゆーデンゼル・ワシントンを観るのは、もーアキタ」っちゅーことです。そろそろ、ちゃんとした汚れ役をやって欲しいところ。
[参考]
IMDb - The Internet Movie Database
Denzel Washington
http://us.imdb.com/ Name ?Washington, +Denzel
モーニング娘。 / Love Machine Misia / つつみ込むように
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