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#64 / August, 1999
 
 entrance ENTRAPMENT's trap ↑
August 31st ,1999 - 1:53 ↓


「罠」を仕掛けられたのは、実は脚本の中の登場人物に対して、ではない。それは観客に対して、だ。

ショーン・コネリー、キャサリン・ジータ・ジョーンズ主演の映画、エントラップメントのタイトルの意味は、間違いなくその意味も込められているに違いない。


2000年まで残り数日と迫ったある日、高層ビルの一室よりレンブラントの絵画が盗み出される。保険会社の調査員、ジン(キャサリン・ジータ・ジョーンズ)はこれをマック(ショーン・コネリー)の手口に違いないと断定し、「罠」を仕掛けて現行犯逮捕しようと上司に提案した。その「罠」とは、ジン自身がマックの相棒として取り入られ、一緒に中国の秘宝である黄金のマスクを盗み出すことだった...。


いわゆる映画の組立方やストーリーは非常にオーソドックスなまとまり方になっている。絵的なものに関しても、「ショーン・コネリーが登場している」という事実を抜きにしたとしても、ダブルオー(007)・シリーズの中盤辺りの絵というような印象を拭えない。ダブルオー・シリーズという言葉が出たついでに言ってしまえば、この映画は「ボンド・ガール」の視点から見る「アナザー・ダブルオー」という表現で、全て収まりがつく。「ボンド・カー」は出ないにしても、不可思議なガジェットは適当に登場するし、これといった宿敵は登場しないけれども、攻略すべきポイントの守りは堅い。そういう意味だけで言ってしまえば、この映画の新鮮味は非常に欠ける。


...と、最後の瞬間まではそう思って観ていた。「これは並の映画だな」、と。


しかし、エンディングを迎えタイトルの由来を振り返ったときに、何とこの映画のタイトルの胸に染み入ったことか。タイトルと、このタイトルを昇華させるエンディングにより、この映画は「並の映画」の域を脱する映画に仕上がっている。

この映画を観に行く前日に、シュワルツェネッガー主演の莫大な費用を掛けたコメディ映画の怪作(?)、「トゥルー・ライズ」を観たというせいもあるのだが、タイトルというのは本当に大事だなと、つくづく思い出させてくれる映画であった。


最初の高層ビルからレンブラントの絵画が盗み出されるシーンは、「ジャパニメーション」というジャンルを確立したといっても過言ではない押井守監督のアニメ「攻殻機動隊」の最初のシーンに凄く似ている。一部の人にはこれだけでも、この映画を観る価値があるかも(^_^;。


[参考]
IMDb - The Internet Movie Database
Entrapment
http://us.imdb.com/ Title ?0137494

Sean Connery
http://us.imdb.com/ Name ?Connery, +Sean
Catherine Zeta-Jones
http://us.imdb.com/ Name ?Zeta-Jones, +Catherine

Never Say Never Again
http://us.imdb.com/ Title ?0086006
ショーン・コネリーの最後の 007、ジェームス・ボンド役作品

True Lies
http://us.imdb.com/ Title ?0111503

押井守
http://us.imdb.com/ Name ?Oshii, +Mamoru
攻殻機動隊 - Ghost in the Shell
http://us.imdb.com/ Title ?0113568
 
 
 ouch! ↑
August 26th ,1999 - 7:09 ↓


げげっ! 今日は PS版の DDR 2ndReMIXの発売日ではないか?! たぶん、また、更新が延び延びになることが予想されます(^_^;。


過去の経緯(^_^;
1999.4.6(#60) / revenge of moles (DDRの話題)
1999.4.7(#60) / revenge of moles - part 2 (DDRの話題)
   :
 この間 DDRにハマリ、二ヶ月近く更新なし(-_-;
   :
1999.5.20(#61) / time flies (更新遅延の言い訳)


いまから謝っておきます、ごめんなさい m(..)m。


ZDNetで気になった記事を何本かご紹介。

まずは PC WEEK ONLINE JAPAN。 8月23日付(ZDNet Japanには25日に日本語訳が掲載)の Rumor Centralに面白いことが書いてある。コンパックのノンストップ・サーバの話や、IE5のインストール時に分かる M$的中華思想の話、それに M$が発刊している IISの解説書の話とか結構スゴイです(^_^;。

西から昇ったお日様は…… / Rumor Central / PC WEEK ONLINE JAPAN
http://www.zdnet.co.jp/ pcweek/ news/ 9908/ 25/ 99082514.html


次。チャットルームが性病の感染源になっているという話(^_^;。サンフランシスコ保健局が調査したところ、AOLのとあるチャットルームが性病の感染源になっていることを特定したとのこと。ま、何となく分かるような気がするけど。チャットルームって、ヘタすりゃ伝言ダイアルとかパーティーライン(?)と一緒だもんな。心当たりのある人は気オ付けるように(^_^;。

チャットルームが性病の感染源? / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9908/ 25/ b_0824_07.html


最後。 ゲーマー御用達の 3Dボードメーカーの老舗、3dfxがピーンチ! STBを買収してチップメーカーから、利益のおいしいボードベンダーへの脱却を図ろうとした 3dfx(旧 3Dfx)が 1160万ドルの損失を出している。その筋の人々には超有名なサイト、Tom's Hardware Guideで「(Voodoo3より) nVIDIAの Riva TNT2の方が良い」という評価が下され(後にこの記事も問題になったけど)、これまで盟友だった DiamondMMや CreativeLabsからも見放され、新チップである Voodoo3も Voodoo2の SLIと性能差が大してなく、更に Voodooの強みである Glideをサポートするゲーム自体の数も減ってきて、おまけに(STBを買収したことによる)価格の上昇感(ホントはそうでもないんだけど)によりユーザからも見放されつつあり、このピンチぶりは既に予測済み。なんで、今回のニュースもそれが数値になって実証されたに過ぎないんだけなんだけどね。

3DfxとnVIDIAが対照的な四半期決算 / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9908/ 25/ b_0824_14.html
3Dfxが第2四半期1160万ドルの損失,nVIDIAは670万ドルの利益計上 / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9908/ 25/ 3dfx.html


気になるところはチェックしてみてね。


# M$が Alphaから手を引いた8月21日のアーティクルに関連リンクを追加しました。...後、実は間違っていた McKinleyのスペルも直しました(^_^;。
 
 
 out of sight ↑
August 25th ,1999 - 7:03 ↓


"ER"でお馴染みのジョージ・クルーニー主演の映画、アウト・オブ・サイトをビデオにて拝観。女性に人気が高いのか、貸し出し中のテープがなかなか返ってこないのはアレだったが、いわゆる世間の「テレビ役者上がりにしてはまぁまぁ良い」という評価は、まぁ言い得て妙か。


やはり、劇中でもロス先生の顔がどうしても過ぎってしまう。ここら辺は「Xファイル」のデビッド・ドゥガブニー&ジリアン・アンダーソンの抱える苦労と同じか?(もっとも、ジリアンはスカリーからの脱皮で色々とやっているが)


ジャック・フォーリー(ジョージ・クルーニー)は銀行強盗のエキスパート(?)。しかし、その日は気分的な問題(劇中で分かる)と車のエンジン・トラブルにより、哀れ御用となってしまう。しかし、(ここでも(^_^;)彼のしたたかな性格により脱獄に成功する。しかし、脱獄最中に FBIのカレン・シスコ(ジェニファー・ロペス)に見つかってしまう。彼は相棒に車の運転を任せ、カレンと二人、トランクの中へ。銀行強盗と連邦捜査官、この水と油とも思える二人。しかし、彼らは互いの中に惹かれるあうものを感じ始める...。


「フツー、脱獄犯に連邦捜査官が惹かれるか?」という疑問も、クルーニーが演じるとあながちそう思えないのが、彼の女性への人気の高さの秘密なんだろう。何となくはにかむような仕草は男でも必見だ、多分、これはどこかで使える(^_^;。

ストーリーは時を前後したりして分かりづらいところもあるが、概ね悪くない。かと言って、身を乗り出すほど素晴らしいという訳でもない(でも、エンディングはカナリ良い)。つまり、この映画の魅力の殆どは、クルーニーが醸し出していると言っても過言では無い。きっと、クルーニー好きにはこたえられない映画だろう。


さて、実は劇中、このアーティクルを書くつもりはなかった。確かに面白い映画ではあるし、クルーニーも結構イイやつだ。クルーニーは ERやこの映画を観る限り、男にとっても良い友達ぶりを発揮するタイプなんだろう(「ER LIVE! East&West」を観よ)。でも、作品としてはドカーンと来るものがない。

じゃ、なぜ書いたのか? 実は日頃お世話になっている映画サイト、IMDb - The Internet Movie Databaseでこれをチェックしていたら、なかなか面白い発見を色々したのだ。


その1:この映画の監督はスティーブン・ソダーバーグ。「セックスと嘘とビデオテープ」のアノ監督だ。しばらくチェックしていなかったが、まさかクルーニーを使ってこれを撮っていたとは。ウーム。しかもプロデューサーがダニー・デビート。この2人が組むのか?

その2:更にスティーブン・ソダーバーグは、実は「ミミック」というどーしよーもない映画の脚本を書いていたことが判明(共同だけどね)。本人もイヤだったのかクレジットには載っていない(載らせなかった?)。でも、今をときめくユアン・マクレガー出演の「ナイトウォッチ」の脚本も書いている(未見)。

その3:原作はエレモア・レナード。名作、「ジャッキー・ブラウン」の原作者ですな、この人は。

その4:実はこの映画を日本語吹き替え版で観ていたが、ERの吹き替えの声優陣がここでも登場。しかし、使い方が。。。(-_-; キャロルなら分かるが、か、か、彼女がダグと?(^_^;

その5:ナンシー・アレン登場! ロボコップのアン・ルイスがどこかに出ているらしい。どこだ? もしかして、あの最後のオバサン?


分からない人には全然分からない話でした(^_^;。


[参考]
IMDb - The Internet Movie Database
Out of Sight
http://us.imdb.com/ Title?0120780

George Clooney
http://us.imdb.com/ Name? Clooney, +George
Jennifer Lopez
http://us.imdb.com/ Name? Lopez, +Jennifer
Steven Soderbergh
http://us.imdb.com/ Name? Soderbergh, +Steven
Nancy Allen
http://us.imdb.com/ Name? Allen, +Nancy

ER
http://us.imdb.com/ Title? 0108757
Sex, Lies, and Videotape
http://us.imdb.com/ Title? 0098724
RoboCop
http://us.imdb.com/ Title? 0093870
Jackie Brown
http://us.imdb.com/ Title? 0119396
Mimic
http://us.imdb.com/ Title? 0119675
Nightwatch
http://us.imdb.com/ Title? 0119791

Elmore Leonard
http://us.imdb.com/ Name? Leonard, +Elmore
 
 
 tapering ↑
August 21st ,1999 - 21:05 (updated Aug.26th)↓


MIPS、PowerPCに引き続き、次は Alphaだ。 え? Linuxが対応しているプラットフォームの話かって? いや、これはM$が手を引いた WindowsNTのプラットフォームの話だ。


Compaq,NT on Alphaの開発に見切り / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9908/ 21/ b_0820_02.html

8月26日追加
Compaq,Alpha版NTの開発を中止へ / PC WEEK ONLINE JAPAN
http://www.zdnet.co.jp/ pcweek/ news/ 9908/ 23/ 99082303.html
Alphaから手を引くMicrosoft / PC WEEK ONLINE JAPAN
http://www.zdnet.co.jp/ pcweek/ news/ 9908/ 25/ 99082502.html
Microsoft,Alpha版NTの開発はやはり中止 / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9908/ 25/ b_0824_12.html


元々、WindowsNTは DEC(現 COMPAQ)の伝説的なプログラマー、デビッド・カトラーの手により生み出されたマイクロカーネルのOSだ(った?)。マイクロカーネルはハードウェアに依存する多くの部分を、抽象化された外部のサーバプロセスに委ねる。これによりカーネルの他プラットフォームへの移植性が高くなる。これにより、最初の頃の WindowsNTがサポートするプラットフォームも Intel、MIPS、PowerPC、そして Alphaと多岐に渡っていたのだ。

M$は(多分に収益性の問題により)MIPSを切り離し、PowerPCを切り離し、そして今回、遂に Alphaまで切り離そうとしている。そして、Intelだけが残る。

クロスプラットフォームであるということは、OSにとっては重大な意味を持つ。何故に UNIXが、誕生から 20年以上を経た現代においても現役の、それも最前線で活躍するOSでいられるのか? その一番の要因は、UNIXがあらゆるプラットフォームで稼働するOSであるからに他ならない(Linuxはマイクロカーネルではないが、移植性が高いコーディングが成されている)。

ハードウェアの陳腐化は著しい。ムーアの法則により、ハードはどんどん速くなり、安くなる。それに比べてソフトウェアの進歩はそれこそ亀のように愚鈍だ。2000年問題も、昔は記憶媒体が高価だったがために西暦を2桁で表すようにしたという原因の他に、「このソフトは将来には他の優れたソフトによって置き換えられるだろう」という当時の開発者の思いこみも、実は大きい。

Windows2000が成功するという確証はどこにもない。そして、Mercedや McKinleyを始めとする Intelの IA-64も(Windows2000程ではないが)同様だ。HPはユーザに対し「Mercedに手を出すのは時期尚早だ」と警告しているし、Windows2000の Mercedに対する移植作業も順調に進んでいるとは思えない。


Windowsが、Multicsと同じ運命を辿っているように見えるのは、私だけだろうか?
 
 
 lose the game ↑
August 21st ,1999 - 4:56 ↓


Intelがグラフィック・チップの市場から撤退する。


Intel,グラフィックスチップ市場から撤退 / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9908/ 20/ b_0819_12.html
インテルがグラフィック・チップから撤退 / Tech News / C|NET Japan
http://cnet.sphere.ne.jp/ News/ 1999/ Item/ 990820-6.html ?rm


圧倒的な広報量と共に、Intelがグラフィック・チップの市場に参入すると発表した当時、あらゆるチップメーカーが戦々恐々としていたのは記憶に新しい。Intelの最初の皮算用はとにかくデカかった。古い世代の CPUを作っていた数多くの生産ラインをグラフィック・チップ製造に回し、圧倒的な生産量を持って市場を埋め尽くす。スケールメリットによる圧倒的なコスト削減で、他のチップメーカーは全滅するかも知れないとさえ思われていた。

しかし、事態は全く逆の結果をもたらした。

Intelが皮算用に勤しむころ、チップ・メーカーの危機意識は最大に達していた。パニックに陥り、慌てふためいた。そして、彼らは躍起になった。それが結果として、オニのようなパワーを持つチップがボンボン開発され続ける現在の状況を生みだした。

会社の規模から言えば、Intelの損失なんてそんな大したモノではない。Intelには悪いが、我々は彼らに感謝しなくてはならない。ありがとう Intel、そして、さようなら Intel。これで手が空いたんだから早く出してね、Merced(^_^;。
 
 
 hot war ↑
August 21st ,1999 - 3:59 ↓


なんか知らん間にコナミ対ジャレコの対決がアツイことになっていた。

コナミ vs ジャレコの話

経緯を簡単に掻い摘んで言うとこうだ。

コトの発端はジャレコが beatmaniaモドキゲーム VJを出したことから始まる。これに対し、音ゲーの老舗を気取るコナミは極めてオトナな態度に出た。「オレのアイデアを盗むんじゃねーよ。」 ジャレコはこれに反発。「アンタらがお役人にアイデアを認めてもらう前に、創っちゃったんだから、今更遅いよ。」 これに対してコナミは更に姑息な手段に出た。「VJを置いているナムコ系列のゲーセンは訴えるからね!」 これに対しナムコが噛みついた。「お役人さん、コナミが出した特許なんてインチキだ! 取り下げてよ。」 そうこうしているウチにジャレコが反撃を開始。「コナミが創っているあのゲーム(ドレミファグランプリ)、ウチのアレ(早押クイズ王座決定戦)に似てない?」 それに対しコナミがジャブを繰り出した。「今度出したジャレコのゲーム(ロックントレンド)、またウチのゲームとクリソツだよ」。

というのがココまでの流れだ。

いや、ドロドロだね。最高だね。 両方とも全然違うとこで争ってるんじゃねーよ。 お前らが争うべきはプレーヤの取り合いだろうが? 似ているだの似てねぇだので互いを訴えあう? プレーヤー不在でバカばっかやるのもいい加減にしろよ。楽しいつまんねー似てる似てねーはプレーヤーが判断するんだよ、企業の理論や法律屋じゃねぇ。これ以上くだらない争いを続けんなら、いっそのこと、この泥仕合をゲーセンに人が来なくなるくらいに楽しくして、みんな潰れちまえ。


こういう不毛な争いが自分たちのクビを絞めていることに、まだ気付かねぇのか? お前らバカか? こういう状況下で開発者やデザイナーやプランナーが、自由なブレイン・ストーミングで次のアイデアを練れると思うのか? 自己規制が将来をどれだけ束縛するのか分からねぇのか?

可能性の幅を狭めるくらいなら、最初から可能性なんかいらねぇ。持っているモノを失うくらいなら、最初から持っていない方が、「失う痛み」を味あわないだけマシだ。


[参考]
GameSpotJapan / ZDNet
コナミがジャレコ「VJ」の販売中止を求める仮処分申請書を東京地裁に提出
http://www.zdnet.co.jp/ gamespot/ news/ 9906/ 07/ news02.html
コナミの特許侵害の訴えに対しジャレコが反論
http://www.zdnet.co.jp/ gamespot/ news/ 9906/ 08/ news01.html
コナミが「VJ」問題で今度はナムコへ仮処分申請
http://www.zdnet.co.jp/ gamespot/ news/ 9907/ 26/ news03.html
ジャレコがコナミの「ドレミファグランプリ」を差止仮処分の申立てで逆襲
http://www.zdnet.co.jp/ gamespot/ news/ 9908/ 06/ news02.html
コナミがジャレコに対し再び仮処分申請
http://www.zdnet.co.jp/ gamespot/ news/ 9908/ 19/ news02.html
 
 
 OpenSources ↑
August 20th ,1999 - 2:42 ↓


GNUプロジェクトを起こし、emacsと gccを開発し、FSF(Free Software Foundation)を催すハッカー界の聖人、RMSことリチャード・ストールマン。

WWWご用達、Apacheの開発コアメンバーにしてDJもこなす奇才、ブライアン・ベーレンドルフ。

ニュースリーダー rnの開発者、そしてコンピュータ言語界の異端児にして WWW世界の標準語 Perlの開発者でもあるラリー・ウォール。

ハッカー界の文化人類学者、「伽藍とバザール」の著者で、マイクロソフトの腹黒い陰謀を世に知らしめた「ハロウィーン文章」の告発者、ESRことエリック・S・レイモンド。

そして今をときめくUNIXライクなフリーOS - Linuxの開発者、リーナス・トーバルズ...。


現在の一大ムーブメントを作り出した彼らの生の声、生の文章でまとめられたオライリーの出版物、オープンソースソフトウェアが秀逸だ。


上記メンバーの紹介は私的な偏りあるが(^_^;、他にも(ビジネスサイドとして)Red Hatのボブ・ヤング、O'REILLYのティム・オライリー、Netscapeのジム・ハーマリーなどの手による、現在のこのムーブメントの商業的な側面に関する論考も非常に興味深い。


倉骨彰氏による翻訳は、山形浩生氏から「まったぁ!」の声がかかっているけど、それでもこれだけのモノが日本語で読めるのは、やはり貴重だ。 業界人は必読!


Chris DiBona, Sam Ockman & Mark Stone (edt), "OPENSOURCES - Voice of the Open Source Revolution", O'REILLY, 1999.
クリス・ディボナ、サム・オックマン、マーク・ストーン編著、倉骨彰訳「オープンソースソフトウェア -彼らはいかにしてビジネススタンダードになったのか」オライリー・ジャパン, 1999 (ISBN4-900900-95-8)
 
 
 where to ? ↑
August 19th ,1999 - 3:23 ↓


間違いなく「伝説の名機」の一つに数えられるパーソナル・コンピュータ、アミーガ (Amiga)。コモドール社の産み出したこの伝説のコンピュータが、装いも新たに再登場するという。


新生Amigaは,AmigaであってAmigaにあらず / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9908/ 16/ amiga1.html


「旧」アミーガはカスタム・チップに彩られた安価で高性能な「パソコン」で、一部の人々(特にヨーロッパ圏のハッカー・コミュニティ)を熱狂の渦に巻き込んだ素晴らしいマシンだ。若いハッカー達はプログラム、グラフィックス、サウンドを融合した「メガ・デモ」と呼ばれるデモ・プログラムを競って作成し、己のプログラミング・テクニックを文字通りひけらかした。殆どが中学生や高校生の手からなるその「メガ・デモ」は、その凄まじいクオリティとトンでもない技術力により、西欧中のハッカー・コミュニティを席巻した。


アミーガのメガ・デモについて
むらたけんonline #39 (1997.1.29) - アミーガ
むらたけんonline #40 (1997.4.16) - メガ・デモ


その「アミーガ」が復活するのだ。しかし、今回はリファレンス・マシンとして、だ。

旧アミーガの特色は何と言っても、そのカスタム・チップにあると言っても過言ではない。このカスタム・チップのおかげで安い割には高機能なパソコンとして(一部のコミュニティで)人気が高かったのだ。ハッカー達はこのハードウェア、チップの特性を十二分に引き出すことがその使命であり、生き甲斐であり、また腕の見せ所だったのだ。

ところが、今回の新生アミーガは OSを Linuxとし(旧アミーガは Kickstartと呼ばれる専用OS)、既存で安価なハードウェア・コンポーネントを多用するという。そして、ハードウェア・ガイドラインをライセンシングすることにより利益を出そうというのだ。

面白いことに、このハードウェア・ガイドラインはあらゆる CPUに対応する。要するに 「AT互換機」の拡張版みたいなものなのだ。

このビジネスは成功するか? 個人的には「その思想」は成功して欲しいと願わずにはいられないが、成功するようにはとても思えない。それは AT互換機が何故に成功したのかを考えればすぐに分かる。


この無意味な試みにより「アミーガ」が本当に「伝説のマシン」となってしまうのを見るのは、

とても辛い。
 
 
 third impact ↑
August 19th ,1999 - 2:22 ↓


書くと思った? やっぱり書かなきゃダメでしょ。 我々はまた一歩、未来に近づいたね。一体、どこまで我々はコネクトするのだろ? やったぜ未来もー、ヤケクソ。早く大魔王降ってこいよ、コラ


四次元ポケットから飛び出た第3弾


 
 
info updated hidden abouts ↑
August 15th ,1999 - 2:16 ↓


今頃になって、前フォームの隠れアバウトを更新しました(^_^;。ついでなんで、現フォームの隠れアバウトもまとめて作りました。暇な人は探してみて下さい(つーか、「隠れ」というのはコレまでに、この隠れアバウトを見たことのない人への言葉なんだけど、ね)。
 
 
 fetishism ↑
August 14th ,1999 - 17:42 ↓


ここ最近、PSのコントローラの出現率が著しいです。ので、自分の持っているヤツを紹介します。いや、ただ何となく。

普通のコントローラ ←普通のコントローラ2つとデュアルショックコントローラ。ま、デフォですね。
→片手用コントローラ。寝ながらプレーするのに最適。死ぬほどラク。超オススメ。"TLS(2)" も、これが無かったらあそこまでハマらなかったかも。これはホリ製。 片手用コントローラ
いわゆるジョイスティック ←いわゆる普通のジョイスティック。殆ど「鉄拳」用。これはアスキー製です。
→「ビートマニア」のお皿鍵盤。基本はビーマニですが、最近はギタフリのエフェクタチェンジでも利用が可能。これもアスキー製。これをコナミのステーションProに替えようか考え中。 ビートマニア皿鍵盤
ギタフリのギタコン ←「ギターフリークス」のギターコントローラ。一体、これ以外にどんなソフトに使うんでしょ? と、振って、サラっと答えられるキミは通。実際、これ用に移植されないでしょうか?(もちろんガイコツの方もです、って分かる?)
→意表を突いて「パカパカパッション」のコントローラ。ゲーセンで楽しかったのでゲットしたのに、ウチでやるとそーでもないのでガッカリ。プロデュース製ですが、作ってるのはこれまたアスキー。 パカパカコントローラ
DDRコントローラ ←当たり前だの "DDR" コントローラ。これがないと始まりません。1コンはもう表面のビニールシートがバニョンバニョン状態。ダブル練習用のために買った2コンはセッティングが面倒なんで、殆ど接客用と化してます(^_^;A 新品同様。


実際、これだけあると格納が大変だったり、みたいな。でも、ドラマニコントローラが出たら買っちゃうんだろうなぁ...(ホンマに出るんかい?)。
 
 
 eyes wide shut ↑
August 12nd ,1999 - 0:12 ↓


巨匠、スタンリー・キューブリックの最後の作品、アイズ・ワイド・シャットを観てきた。

ストーリーは触れないでおこう。今回のこの最後の作品も徹底した病的なまでの秘密主義において創られたのだから、監督の意向通り、それぞれ自分の目で確かめて欲しい。

トム・クルーズ、ニコール・キッドマンという実生活でも夫婦である二人が共演したこの映画のテーマ、キューブリックが最後に選んだテーマは「愛(セックス)」。

実に個人的で、神秘的で、甘美で、奥深いこのテーマ。だがしかし、公開された年代が悪かったのであろうか、遂に時代はキューブリックに追いつき、そしていつの間にか追い越してしまったような気がする。

「博士の異常な愛情」、「ロリータ」、「時計じかけのオレンジ」、「2001年宇宙の旅」など、時代時代において、人々を驚嘆させてきたテーマを選んできた監督だったが、今回のこの映画ではそういった驚きというものを感じることは出来ない。情報が氾濫しすぎたせいなのか、テーマ的には(恐ろしいかな)ごく当たり前にすら感じる−TBSの騒ぎがあったから尚更である。よって、そういう驚きや期待を求めてこの映画を観に行った人々は、もしかしたらガッカリするかも知れない。

しかしそこはキューブリック映画。極めに極めた映像美はここでも健在である。それだけでも、この映画は観る価値がある。


CMで使われている映像が違和感バリバリの状態でそのまま映画の中で使われている所を観ると、やはり噂通り、キューブリックは全ての編集作業を終わらせぬまま、来世へと旅だったような気がする...。


[参考]
IMDb - The Internet Movie Database
Eyes Wide Shut
http://us.imdb.com/ Title? 0120663

Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb
http://us.imdb.com/ Title? 0057012
Lolita
http://us.imdb.com/ Title? 0056193
A Clockwork Orange
http://us.imdb.com/ Title? 0066921
2001: A Space Odyssey
http://us.imdb.com/ Title? 0062622

Stanley Kubrick
http://us.imdb.com/ Name? Kubrick, +Stanley
 
 
info updated ↑
August 11st ,1999 - 23:58 ↓


[other links]を更新しました。
[bbs]をナビゲーションボタンに追加しました。
[about]に bbsの説明を追加しました。
 
 
 new season ↑
August 11st ,1999 - 23:51 ↓


つーことで模様替えです。最初の頃から段々とタイトルバーが簡素になっていくのは気のせいです(^_^;。前から直そうと思ってて、未だに直してないんですが、IEだとバックグラウンドがずれてるんですよね。自分は健気にも未だに Netscapeなユーザーなんで、当面 IEユーザーにはご不便掛けますが、気になるようだったら Netscapeに鞍替えして下さい(-_-;。

がんばれ、Mozilla!〜。
 
 
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