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#60 / April, 1999
 
 revenge of moles - part 2 ↑
April 7th ,1999 - 2:36 ↓


(前アーティクル続き) PS版 DDRのコントローラ(通称ファミリートレーナー)って、やっぱりピクニックとかで下に敷くような、ビニールコーティングというか、ああ言うスベスベした感じなんだろうか? ってことは靴下を履いたまま、 ←→ や ↑↓ で滑って股裂きになるという悲劇や、←↓ や ↑→ で滑って机の角で後頭部を直撃という惨劇も発生する、と思わない?


で、そういうのを避けるために、みんな靴下を脱いでプレーする訳だが、DDRは一種のパーティーゲームみたいなモンだから、やっぱり友達と一緒にプレーってのが楽しい遊び方だよね? で、そのお友達の中に水虫を飼育している方がいらっしゃっちゃったりすると、全員、保菌者になっちゃったりみたいな、それは楽しい兄弟関係が構築される、と思わない?


やっぱ、ファミリートレーナー(通称 DDR用コントローラ)を使った次のソフトは「モグラたたき」(オプションとしてピコピコハンマーが2個)だと思うが、その次に登場するのはやっぱ、


ツイスター


で、キマリだよね。
 
 
 revenge of moles ↑
April 6th ,1999 - 2:28 ↓


恐れていたことが遂に? 話題のゲームソフトが原因でバット殴打殺人事件が発生

事件が発生したのは 28日午前1時過ぎ。呼び鈴が鳴ったため、ドアを開けて応対した村田券さん(16歳)は、金属バットを持って突然襲いかかってきた村田圏容疑者(32歳)に頭を数回殴られた。その後、圏容疑者は室内にいる券さんの友人にも次々と襲いかかり、辛うじて窓から逃げ出した友人が 110番通報。圏容疑者は駆けつけた警官に現行犯逮捕された。この事件で券さん含む3人が病院に到着後まもなく死亡、1人が意識不明の重体。
調べに対し圏容疑者は、上からの騒音に我慢できなくなりカッとしてやったと犯行を自供している。
亡くなった券さんたちはゲーム専用機「プレイステーション」の人気ゲームソフト、「ダンスダンスレボリューション」を遊んでいたという。「ダンスダンスレボリューション」はゲームメーカー、コナミの人気ソフトで、床に敷かれたマットの上で飛び跳ねて遊ぶ話題のゲーム。しかし、最近、このゲームソフトが原因で階下の住民とトラブルが頻発するという問題が世間を賑わしており、死者を出す事件になったのは今回が初めて。「深夜はゲームをしないで欲しい」とコナミがテレビコマーシャルを流し始めた矢先の出来事であった。


ということで、遅らせばながら DDR。DDRとはドンツク・ドンタク・レッツらホイの略で、足袋型コントローラを履いて画面に合わせて上手に踊るという奇想天外な最新舞踊ゲーム。4月10日にはPS版も登場し、新たに下駄型コントローラも登場。著者は両方のコントローラの予約済みで、これで夏に行われる湘南の盆踊り大会の準備は万全であると睨んでいる。


ではなくて、


いや、今更ながらに DDR - ダンスダンスレボリューションにハマる。知らない人は今すぐゲーセンへダッシュ。飛び跳ねて踊っている連中がやっているのが、それだ。

最初、圧倒的に上回っていた恥ずかしいというパラメータは、ゲームの面白さも手伝って、いつの間にやら掻き捨て状態へパラダイム・シフト。今のところ一人でプレーする勇気はないが、オメーには負けんというパラメータが上昇するに連れ、一人で隠れてコソコソとプレーし、次に一緒にプレーする時には「前にお前とプレーして以来、ゲーセンには一度も来てないよ」と白々しくポリグラフが激しく振動する行為をするんだろう。「いやぁ、昨日は寝ちゃってテスト勉強どころじゃ無かったよ」といって目の下にクマを作る青春時代のアレが、今も代わらぬ伝統として脈々と息づいているってヤツですか。実に清々しい。


ところで、冒頭に挙げたニュースはもちろんフィクションだが、これも「今のところ」という冠詞が付く。殺人とまでは行かないまでも、多分、これが原因の事件って遅かれ早かれ起きるような気がする。古くはウォークマンのシャカシャカ音から最近の携帯電話の着メロの喧しさまで、隣人を気遣わない連中が増えたことと、それに対して我慢の限界が来るまで黙っている連中が増えたおかげで、ワイドショーが潤ってしまうような世の中。そんな連中を喜ばせないためにも、とりあえず一言「ウルセーぞっ!」って怒鳴り合って互いが互いを牽制出来るような近所づきあいも大事かも。


ところで、DDRがPSで登場したら、まずみんなが真っ先にやることって言えば、間違いなく足じゃなくて手で叩くってヤツだよね。そして、そこでみんな気づくんだよ。


これって、モグラたたきじゃん


って、ね。
 
 
 june bride ↑
April 4th ,1999 - 4:49 ↓


富田靖子はカワイイ。ハッキシ言って嫁にしたい。


大森一樹脚本・監督、富田靖子、椎名桔平主演のジューンブライド - 6月19日の花嫁は何とも摩訶不思議でジャンル分けの難しい、そして春のように心地よい余韻を感じさせてくれる秀作である。


池野千尋(富田靖子)は 6月19日に結婚を控えた、一見幸せそうなごく普通の女性だが、交通事故に合い記憶を失ってしまう。介抱してくれた謎の人物、前田一行(椎名桔平)の力を借り、自分が結婚する予定の式場までたどり着くが、予定されていたはずの式はキャンセルされていた。しかも、それはなんと「去年」の出来事だったのだ。「私は一体誰?」「どういう人間なの?」 戸惑いながらも、記憶の糸を手繰り寄せていく内に徐々に明らかになっていく意外な真実。彼女は本当の自分を取り戻すことが出来るのだろうか...。

SF的なテイストを感じさせる、時の流転のような物語。美しさと可愛さを同居させた自分の境遇に戸惑う女性と、それを時に強く時に優しく見守る男性との、か細いながらも確かな愛情。この映画はこの2つの軸を交差しながら、記憶の断片に残る「6月19日」という日付に向かって進んでいく。


大森一樹監督の記念すべき 20作目の作品ということで、チョイ役も含めて所々に顔を見せるキャストの顔ぶれは実に豪華だ。しかし、この作品には痛い箇所が多々ある。

冒頭と話中に登場する存在価値の良く分からない PENICILLINの演奏
映画の雰囲気とは全くそぐわず、しかも死ぬほど格好悪い。大森一樹監督は死ぬまでビデオ・クリップを撮らない方が良い。

笑みを浮かべながら死亡事件を伝えるフジテレビアナウンサー小島奈津子
こういう事件のレポートには、やはり東海林のり子を出すのが定石というものだ(実は後に別件でちゃんと登場するのだが)。

ストーリーの上で重要な位置を占める人物のマズい演技力
話の後半から登場する、千尋の記憶のカギを握る人物の演技がかなり酷い。歌手らしいのだが、全く説得力を持たない歌唱力にも驚きを禁じ得ない。

かなりムリのある高校生時代やxxxな時の富田靖子
言わずもがなか? 「力技」とはこういうことを言う。


度々登場するこういった汚点はかなりのマイナスポイントだが、それを補ってあまりあるストーリーと役者陣のおかげで、非常に見せてくれる映画に仕上がっている。特に椎名桔平の凛とした表情や、脇役陣の演技は見所の一つだ。

しかし、この映画に強烈な輝きを与えているのは、間違いなく富田靖子の戸惑いの表情と、節々に見える最高の笑顔だ。この人は非常に不思議な女優だ。ハッキリ言ってしまうと、富田靖子主演の映画というのは余程のファンでない限り観ないと思われる。どことなくおずおずとしていて、言葉を慎重に選びながら話す割には不器用な感じが否めない。外見やパッと見の表情もそれほど個性というものを感じさせない。

それなのに、この人が主演でないと物語が成り立たなくなるような、この不思議な存在感は一体どこから生まれてくるのだろう? こういう不思議な存在感を感じさせる女優は、薬師丸ひろ子以来ではなかろうか?

上に挙げた汚点(他にもちらほらとあるのだが)のおかげで、決して万人にお勧め出来る映画ではないが、とりあえず、オレは富田靖子の笑顔を見るために、立て続けに2回、ビデオを観たとだけ言っておこう。そして間違いなく、またビデオを借りるだろうという確かな確証が心にあること、も。


[参考]

ジューンブライド 6月19日の花嫁
http://www.clip.co.jp/ users/ fwe/ jb/ index.html

富田靖子 / Amuse
http://www.amuse.co.jp/ artist/ tomita.html
 
 
 conspiracy theory ↑
April 1st ,1999 - 5:04 ↓


これは実は米国政府の陰謀に違いない。


現在、ネット上で大騒ぎになっていて、3/29のアーティクルでも取り上げた Melissaウイルスを作成したかも知れない有力な「最重要参考人」が見つかった。しかも、その参考人の特定方法が、これまたネット上で物議を醸しだしているM$の「プライバシーの侵害」によるという。


"Melissa(メリッサ)"とは Wordファイルに寄生するマクロウイルスで、メールを媒介として増殖する。非常に強力な伝染力を持ち、これまでに発生したどんなマクロウイルスよりも被害は深刻だ。しかも、非常に短い期間でワクチンに対して免疫を持つ変種が続々と発生し、状況はイタチゴッコになりつつある。

一方、M$のプライバシーの侵害とは、作成した文章から、その文章を作成した PCを特定出来るというものだ。Wordや Excelで作成された文章には GUIDと呼ばれる IDが張り付けられる。この GUIDはこの世に1つしか生成されないユニークな IDで、この中には PCを特定する情報(ネットワークカードの MACアドレス)が含まれる。つまり、GUIDを解析すれば、この文章を作成した PC − 引いてはその文章を作成した人物 − を特性することが可能となる。これにより、過去に匿名でネット上に流した書類ファイルでも、人物を特定することが出来るのだ − そしてプライバシー擁護団体はこれを問題視し、M$を非難している。


Melissaは Wordに寄生するマクロウイルスだ。今回のこの参考人は、皮肉なことに、宿主となった Wordファイルから、M$の「プライバシーの侵害」によって特定された(最もウイルスを作成したかどうかは別だが)。


これは、ネット上に流した Wordファイルから個人が特定されうる(そして、実際にその情報が利用されうる)という、プライバシー擁護団体が最も危惧していた問題を、ハッキリと我々に提示して見せてくれた。

ところが、これは一方で事件の解決、犯人探しという観点から、非常に有益であったという事実を提示して見せてもくれた。


実は、今回の事件と事実の判明があまりにも同時に発生してしまったために、この結論にたどり着いたのだが、実はM$、それと以前話題にした Intelは、実はワザとこういう「プライバシーの侵害的」行為を推進しているのではないだろうか? そして、その裏にはXファイル的な臭いがプンプンと漂う。

つまり、こうだ。

ネット上に流れる暗号化されたデータを、事件捜査のために政府が「マスターキー」を持つといって激論が繰り広げられているキーリカバリで懲りたこれらの機関は、独占的な企業のいくつか(つまりM$や Intelなど)に、秘密裏にこういう仕様にせよと依頼・強制しているのだ。 政府は我々を監視するために、ヒル・ゲイツの秘密を握り、そういう仕様にするように脅している。

ところが、こうした「プライバシーの侵害」が各種団体、国民から非難され、M$や Intelがメディアからの攻撃の矢面に立たされてしまった。これを沈静化させ、そしてこうした企業による「プライバシーの侵害」を正当化する良い方法はないか? その結論として、Melissaは生み出されたのだ。


つまり、Melissaウイルスを作成したのは実は政府の秘密特殊情報機関であり、メディアが報じている VicodinESなる人物は、ケネディ暗殺の犯人とされたオズワルトと同じく、事件の真犯人ではない。


今回の場合は「毒をもって毒を制す」という形となりそうだが、例えば違法ではない「特殊な思想を持つ」方々を、CIAや NSA、あるいは警察関係、公安関係がネット上から簡単に「検索」して、そういう方々を特定するという「現実的な利用方法」が、今すぐにでも可能なのだ。そして、それは近い将来「特殊でも何でもない」一般人にも適用される可能性はないではない。


これは非常に危険な傾向だ。一刻も早く、私が愛読する「陰謀のセオリー」誌を編纂するジェリー氏に報告しなければ!


[参考]

犯人探し
「電子の指紋」が一致。Melissa作者特定で有力情報 / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9903/ 30/ melissa1.html

Melissa犯人探し:“VicodinES”は重要参考人だと考える理由 / Jim Louderback / AnchorDesk / ZDNet
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9903/ 31/ louderback.html

Melissa犯人探し:「私は被害者」と語るAOLの“Sky Roket”/ ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9903/ 31/ melissa4.html

Melissaウィルスを「はじめに投稿した人?」が困惑 / CNET Briefs Tech News
http://cnet.sphere.ne.jp/ News/ 1999/ Item/ 990331-2.html

容疑者の1人,VicodinESのページは閉鎖 / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9903/ 31/ b_0330_16.html


Melissaウイルス
Melissaウイルスのさらなる変種と対応状況 / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9903/ 31/ melissa1.html

Melissaの責任の一端はMicrosoftにある? / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9903/ 31/ b_0330_11.html

Melissa禍でアンチウイルスソフト市場拡大? / ZDNN
http://www.zdnet.co.jp/ news/ 9903/ 31/ b_0330_12.html


キーリカバリ
キーリカバリ、キーエスクロウ、第三者信託方式による暗号のリスク 1998年増補版 / 山形浩生訳
http://www.post1.com/ home/ hiyori13/ freeware/ keyrec-j.html


陰謀のセオリー
Conspiracy Theory / IMDb - The Internet Movie Database
http://uk.imdb.com/ Title? Conspiracy +Theory +(1997)


# いくら何でも、今日が何の日か、みんな知ってるよな?
 
 
 rearrange style ↑
April 1st ,1999 - 0:00 ↓


4月なんで、模様替えなんぞしてみました。季節は春なのに渋めなカラーでまとめてみたりして。

入学して初めて学校から Internetに接続してこのページにたどり着いた方、社会人になって初めて会社から webを体験してこのページにたどり着いた方。いらっしゃいませ。ぜひこのページをブックマークに加えてやってくださいね。では、今後ともよろしく。

とっても重宝していたアクセス解析付きカウンターの Siteflow.comがお亡くなりになったようですんで、Ultra Rankingなるアクセス解析なサービスに鞍替えしてみました。カウンターは無いですが、かなり詳細なデータを引っ張ってくれるのでページ作家にはオススメです。リンクは下に張ってあります。
 
 
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