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last updated: May 26th, 2000
 
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  VJの持ち主はコナミか? / 商標登録
May 26th, 2000 - 11:38

「これをどう思いますか?」で、『「VJ」「ROCK'N'TREAD」(という商標)もコナミが出願してるらしい。』と書いたが、これが事実であることが明らかになった。以下を確認して欲しい。


特許庁 特許電子図書館 - 初心者向け検索
http://www6.ipdl.jpo-miti.go.jp/ BE0/
「商標を検索する」より、以下で検索(全角大文字)
  • VJ ヴイジェイ
  • ロックントレッド
  • ロックントレンド
  • トレンドロック

ご丁寧にロゴまで作ってある。

ジャレコが商標登録の申請を行っていなかったという事実にも正直驚かされるが、それを逆手に取るコナミのやり方が「ゲームソフト業界全体の一層の発展飛躍のため」の「知的財産権の尊重と平等互恵の精神」の共有だと言うのであろうか? そういう行動を取る企業が、果たして「一流のコンテンツ」プロバイダーなのだろうか?


なお、この情報に伴い「風の噂」にあった『「VJ」「ROCK'N'TREAD」もコナミが出願してるらしい。』という項目を、リンクの中の「商標関連」に移設した。


情報提供:村ピッキー様
http://www.geocities.co.jp/ Playtown-Denei/ 6985/ konami.html


  大人はいずこ?
May 26th, 2000 - 11:38

この業界には大人がいないのか? 少年の心を持つのは大切だが、大人の精神構造も必要である。


『劇空間プロ野球』発売日未定の裏には宣伝内容をめぐるトラブルが / NEWS - 2000年5月26日 / G-NEXT
http://www.g-next.com/ news/ 2000_05/ 26_etc_02.html


このニュースによると、スクウェアは「日本野球連盟」の断りも無しに、4月1日以降に「日本野球連盟公認」と打刻した広告を打っているという。そして、これが「劇空間プロ野球」発売遅延の理由にもなっているらしいというのだ。

スクウェアとしては、この問題がここまで尾を引くとは考えていなかったため、強引に広告展開を行ったのだと推測するが、上場している企業にしてはお粗末な対応である。

いまいちよく分からないのが「日本野球連盟」と「日本野球機構」との関係、位置づけである。これらは異なる団体なのであろうか? 調べてみる必要がありそうだ。

ただ、これがコナミにとって好材料にならないのは、これまでのコナミの行動(商標の件を参照)や様々な BBSでの話、本サイトのようなコナミの行動に反対するサイトの存在により、この報道も違う側面で見られてしまう可能性があることだ。例え、この報道が真実であったとしても(たぶん真実だろう)、我々は裏で次のようなことがあったに違いないと勘ぐってしまうからだ。


スポンサーシップという強力なカードによって、コナミは「日本野球連盟」をそのようにし向けたのではないか、


と。

今の我々には −悲しむべき事に− この疑問に反証するための材料を、コナミから与えられていないのだ。


  ライセンスを受けた1社
May 24th, 2000 - 9:54

野球関連のライセンスだが、コナミはコーエーに許可を出したとの情報を頂いた。現在、PS2で開発中とのこと。


  これをどう思いますか?
May 24th, 2000 - 9:54

今回の風の噂に追加した件で、こういうのがある。


「VJ」「ROCK'N'TREAD」もコナミが出願してるらしい。


コナミが商標登録としてこれらの名前を登録しているというのだ。ジャレコが作ったこれらのゲームがコナミのゲームに似ている・訴えられているという件はさておき、こういう行為が成立してしまう現行法に疑問を感じるのは、果たして私だけなのだろうか? これにより、"ROCK'N'TREAD" の最新作が "ROCK'N 3" となっているらしい。

これがコナミの言う、「知的財産権の尊重」とやらなのだろうか?
これがコナミの考えるところのフェアネスなのだろうか?


こういう情報を得て、私が心に感じるのは、怒りではない。
強い悲しみである。

制限や制約から、徐々に、そして確実に業界が閉塞していく。 我々はいつから、こんな牢獄のような拘束された世界を生きるようになってしまったのだろうか?


情報元:コナミを忌み嫌う会 / 村ピッキー様
http://www.geocities.co.jp/ Playtown-Denei/ 6985/ konami.html


  メディアの報道 - アサヒ芸能の場合
May 24th, 2000 - 9:54

前述の「アサヒ芸能」の記事だが、コナミがスクウェアに対して宣戦布告のコメントを発しており、そこそこ興味深い。以下、「アサヒ芸能」から引用。


ところが、この点についての両者の関係は、そんななまやさしいものではない。コナミは本誌の取材に対し、文書でこう答えてきた。<一部のゲームソフト制作企業が日本野球機構ならびに12球団の肖像権。知的財産権を侵害し、無断で制作・宣伝・販促活動を展開していますが、(中略)当社は、その権利を侵害している企業に対してのサブライセンス対応に大変苦慮しています> 明らかにスクウェアを指していると言っていい。さらに”追記”として、サッカーW杯のゲーム独占権をスクウェアの関係企業が持っていることを述べ、<当社としても、このW杯サッカーのライセンスを是非使用したいと希望していますが、サブライセンスは認められないとのことです


このサッカーW杯のゲーム独占権というのは、Electronic Arts(EA)が持っているライセンスのことを指しているのだろう。EAとスクウェアは、国外では連結子会社として「Square Electronic Arts L.L.C.」を、国内では関連会社として「エレクトロニック・アーツ・スクウェア株式会社」を興している。前者は海外におけるスクウェア製品のマーケティングと販売活動を目的としており、後者は国内における EA製品のローカライズ、販売、マーケティングを目的としている。

EAとスクウェアとの会社の密着度はそれほど高くないと思われる。EAにとって、スクウェアは Bullflog(Populousで有名)や Origin(Ultimaで有名)、Jane's(軍事フライトシミュレータで有名)といったブランドの一つに過ぎない。EA製品の国内向けローカライズも、元はビクターが「EAビクター」として行っていたものを、(ビクターが退くという理由により)スクウェアが拾ったというのが大筋だ − 洋ゲーファンに取って、このスクウェアの登場は歓喜だった。

「アサヒ芸能」では「W杯肖像権のバトルが、野球ゲームに飛び火した」として記事を締めているが、これは話が逆だろう。野球ゲームで起きている火を「種火」として、強引にサッカー側にも点火したのはコナミ側だ。もちろん、EAがW杯のライセンスを独占しているのは問題だ。しかし、それはスクウェアの責任ではない。コナミが EA本家と話を通すのが筋だろう。

今回のこのコメントや、先のコナミのwebページ上の「日本野球機構のライセンスについて」により、「スクウェア側が一方的に悪いのだ」というメッセージを発し、矛先を変えようとしているコナミ。果たして、これらのメッセージを受け取った消費者は、どちらが「諸悪の根元」だと感じるのであろうか?


[参考]
週間アサヒ芸能 / '00.5.25 (雑誌コード 20014-5/25)
『プレステ2「劇空間プロ野球」お蔵入りの真相 / 「W杯肖像権」のバトルが飛び火した!』(p.212)
発売前から話題を呼んでいるゲームソフト「劇空間プロ野球」が、お蔵入りの危機にひんしている。その裏には、野球とは関係ないはずのサッカーW杯のゲーム化を巡るすさまじい対立が潜んでいた。


  「日本野球機構のライセンスについて」
May 18th, 2000 - 6:00

コナミが自社ホームページにて、日本野球機構のライセンスについての立場を表明した。このような形で立場を明確化することは良いことだが、どうもスクウェアとの間でのキナ臭い話が出ているようだ。


(社)日本野球機構のライセンスについて / コナミ
http://www.konami.co.jp/ osirase/ npb.html


問題となるのは上記ページ中に現れる、この項目である。以下引用。
※ (1)は省略


尚、コナミとしては下記の様なケースにおいてはサブライセンスの交渉は困難であると考えています。

(2) コナミが保有する知的財産権及び工業所有権を侵害している企業から、サブライセンスの申し出があった場合

(3)コナミに対して、自ら保有する知的財産権及び同使用権のサブライセンスを認めない企業又は企業グループからサブライセンスの申し出があった場合


これは明らかにクロスライセンスを狙った条項であり、分からなくもない項目ではある(ただし、それが公共性の強い「プロ野球」というカードを利用するところに、大きな問題がある)。

どうも、この項目が追加された経緯はスクウェアとの「いざこざ」にあるらしい。まだ手元に入手していないので詳細は後日に改めるが、今週号の「アサヒ芸能」によると、サッカーワールドカップのゲーム化ライセンスをスクウェアの関連会社(たぶん、先にスクウェアと提携した EAだと思う)が保持しており、コナミがこのサブライセンスを希望したところ、断られたという経緯があるらしいのだ。

EAとスクウェアとの力関係が不明な上、コナミとスクウェアとのやり取りが明らかにされていない以上、何とも言えない状況である(上記「アサヒ芸能」の記事は、前回の「アエラ」による「スクウェア vs コナミ」に対しての、コナミ側の反論的リークが元ネタになっているに違いない)。


上記が明らかになっていない以上、微妙な状況ではあるが、本サイトの趣旨は揺るがない。本サイトではコナミに対し、引き続きサブ・ライセンス付与の透明化と、競争相手によるライセンス形態の差別化を行わないことを求めて行きたい。

と、同時に上記如何では、スクウェア側の問題も、後日取り上げる必要があるだろう。


コナミに限らず、「ゲームの未来を挫くメーカーは、どんなメーカーも許さない」のが、当サイトの本旨である。


[参考]

コナミがプロ野球ゲームのライセンスについて説明 / GameSpot / ZDNet
http://www.zdnet.co.jp/ gamespot/ gsnews/ 0005/ 16/ news08.html

コナミが日本野球機構とのライセンスについて詳細を発表, 現在6社とサブライセンス交渉 / G-NEXT / NEWS - 2000年5月17日
http://www.g-next.com/ news/ 2000_05/ 17_etc_02.html


  メディアの報道 - AERAの場合
April 26th, 2000 - 3:50

雑誌 AERAにて、「野球ゲーム コナミ・スクウェア戦争」というタイトルで、今回の騒動となっている「劇空間プロ野球」の問題の経緯、コナミのプロ野球選手の肖像権独占問題についての報道がなされている。

メディアを疑うのはメディアをチェックする人間の鉄則であり、信用する・しないを判断するのは受け取り手の責任でもある(このサイトもその対象だということをお忘れ無く)。 だから、AERAの記事を 100% 信じる訳にはいかないが、非常に「最近のコナミ」らしい感情が読みとれる記述があるので紹介する。以下 AERAより。


しかし、スクウェアの内部ではライセンスに関する危機感はさほどなかったようだ。発売延期後も、「今春発売予定」と雑誌等で宣伝を繰り広げた。業界関係者は「それが『誰に断って発売ができるのだ』とコナミの怒りを買っているようだ」とも話す。


ここら辺りは風の噂に聞く最近の「コナミの傲(おご)り」を象徴していて実に興味深い。もっとも、無根拠に安心しきっていた故に、スクウェアがコナミに対して政治的な根回しをしなかったことも浮き彫りになっている(大人ならちょっと考えれば分かるはずだ)。

更に AERAから。これはコナミ自身のコメントだ。


「サブライセンスを行わないような例が間々見られるが、当社との契約条件の合意が成立する会社に対してはゲーム化権のサブライセンスを行う方針で、既に交渉に入っている会社ある」


きっちりと脅し文句が含まれていて、実に頼もしいコメントだ。

これまでの(つまり日本野球機構の)肖像権許諾料はソフト定価の3%程度。今後は、これにコナミが(当然のごとく)上乗せを行い、更にコナミが有利になるよう、メーカー毎に様々な契約条件を科してくるだろう。ライバルには厳しい条件を、味方には緩い条件を − そう、Microsoftが Windowsのライセンス料を OEMごとに差異を付けていたように...(Microsoftは敵である IBMには最悪の条件で、味方である COMPAQや DELLには有利な条件で Windowsのライセンス料に差異を付けていた)。このプロセスは絶対に透明されないし、また非常に汚い(つまり大人の)交渉の世界となっていく。

野球ゲームは美味しい市場だ。各社がコナミと取引しない訳がない。これが更にコナミの慢心を増長し、コナミの悪しき企業論理を固定化して行く恐れがある。そして、それが業界に広まる恐れも...。


もしかして、これが野球ゲームに留まっている、今が、実は一番幸せなときなのかも知れない。コナミの、この悪しきビジネス・スタイル−あえて、ここでは「コナミ・スタイル」と呼ぼう−が、ゲーム業界のビジネス・スタンダードになっていない、

今が。


[参考]
朝日新聞 WEEKLY - AERA(アエラ)'00.5.1-8 No.19 合併増大号(雑誌コード 21012-5/8)
「野球ゲーム コナミ・スクウェア戦争」(p.72)
発売できるか、できないか。ゲーム業界が固唾をのんで、注目するのが、スクウェアの PS2向け野球ゲームである。プロ野球選手の肖像権をコナミが独占取得した波紋が広がる。


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