むらたけん online


issue #44 / august 6, 1997



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近、寝る前に必ずといっていいほどプレーするゲームがあります。その名は「バス釣り王(Bass Fising)」。ここで「おぉ!」と唸った人は、アンタ通です。釣りを題材としたメリケン生まれのイキなこのゲーム、恋愛シュミレーションの王道「ときめきメモリアル(通称ときメモ)」やガンシューティングの極めつけ「バーチャコップ」と同様、あまりプレーしているところを人に見られたくないゲームです。なぜか?
このゲームは、いわゆるテレビゲームではありません。これは液晶型のハンディゲームで、古くは「ゲームウォッチ」、最近では「たまごっち」や「ゲームボーイ」のような携帯型ゲームの一種です。では、なぜこのゲームで遊んでいるところを見られたくないのか?(アンタそりゃあ、年甲斐もなくゲームに没入する様なんて、普通は見られたくないよね、というのはアッチに置いといて)

これが「バス釣り王(Bass Fising)」です。キャストボタンを押しながら、ルアーを投げ入れます。ソナーを参考にしながらリールを巻き、魚が餌に食いつくのを待ちます。魚が食いついたら、針を引っかけ糸が切れないように釣り上げます。最初はゲームそのものが分かりづらく、また、なかなか食いつかない魚にもイライラしますが、一度でも釣れると次はもっとデカイのを狙いたくなったりする変なゲームです。

このゲームの妙味は、従来のゲームのように方向ボタンで移動、A、Bボタンを押すと発射、ジャンプというように、ボタンに行動が割り当てられているのではなく、実際に釣りをするような動作を行わなければならないところにあります。



い出しっぺは、人類がこの世に生を受けて始めてナマコやウニ、フグを口にするのと同じくらいの、幸福な特権を与えられます。そこで、このゲームがどんなゲームかということを、とりあえず身を持って示したいと思います。


まず、湖とボートの位置を決め、天候、風向きを確認します。それから、これらの諸条件に見合ったルアーを選択します。あちきは釣りにぜんぜん明るくないので、いつも適当に選んでますが。。。キャストボタンを押しながらルアーを投げ入れます(ホントはもっと大振りに投げるがカメラの都合上、チト小振り)。基本的には、強く投げればルアーは遠くまで届きます。

糸を巻き、魚が食いつくのを静かに待ちます(実際はガリガリと、かなりやかましい)。ソナーを見ながら、魚のいそうな深さあたりにルアーをさ迷わせます。

魚が引っかかったら機体が N64の振動パックのように振動し、魚の予想サイズ(?)が図示されます。そうしたらすかさず手前にグイっと何度か引き、魚に針を引っかけます。糸の調子を見ながらリールを巻き、魚を釣り上げます。魚を釣り上げると重さが表示されます。

と、このような調子でゲームは進んでいきます。まぁ、ゲームをしている本人はあたかも釣りをしているようなバアチャルリアリチーな気分を満喫できますが、横から見ているとカナリ危ない。試しにオヤジに握らせてみたら、もうそれだけで親子の絆の断絶を予感させられました。空に手を振り乱し、ガリガリとダイアルを回し、時々危なげに手を手前に振る様は、何かの病気を思い起こさせます。
ちなみに、この時オヤジがたたき出したハイスコア(重さ10ポンド)を、あちきは未だに乗り越えることができません(涙)。

それにしても DEの創刊号(96年冬)で、このゲームの存在を知ってから、実際に入手するまでエラク長くかかったものだ。まだ、ヨドバシでワゴンセールされているかもしれません。これはゲット!





...普通にゲームをやっている姿を見られるよりも、このページに載せるために、上の写真をバカみたいに一人、カメラに収めている姿を見られる方が、実は一番人に見られたくない光景だったのかも知れないということに、このページが完成してから気づく私って...。


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