学生時代にガレージで往年の名機 Apple IIを生み出し、パロアルトで発揮した先見の明により Macintoshを開花させ、「君は砂糖水を売って一生を過ごすのか？」の一言でマーケティングの天才を引き入れたがために、己が生んだ会社から追放されてしまった、あの男が、今、再び、我らの元に甦らんとしている。

その名は Steve Jobs

NeXT Softwareの CEOにして、より大人に、より企業人となったあの男が帰ってくる。Sun Microsystemsによる買収問題や Beの買収問題など、ここ最近、テクノロジーとはまったくかけ離れた面で注目を浴びていた Apple Computerの、今世紀最後とも言えるビッグニュースが、クリスマスの日に届けられようとは、思いもよらない事件である。なんと、Apple Computerが NeXT Softwareを買収したのである。しかも、それがどうも Steve Jobsが現Apple Computerの会長兼 CEOの Gilbert Amelioに働きかけたらしいという話も飛び交い、真相が明らかになるには、まだ時間を必要としそうである。

Wired誌のインタビューで見る限り、かつての Steve Jobsは、その面影がほとんどない。その目は常に大企業を向いており、個人を対象とはしていない。NEXTSTEP(OPENSTEP)は個人が利用することを前提とはせず、WebObjectsは Intranetには非常に役立つかもしれないが、個人が自分のホームページで利用するようなシステムでは決してない。それは、彼の目指したものからは遠くかけ離れているように思える。しかし、それはこの厳しい生存競争を生き抜き、チャンスを伺うために必要な充電期間だったのでは？　可能性は高くない。しかし、そう信じたい。

かつて我々が Guruとして崇拝したヒッピームーブメントの申し子にして、カウンターカルチャーの先駆者は、我々を再び狂喜乱舞させるカルトなまでの「思想」を生み出すことができるのであろうか？

「ノーマの定義」
アフターＸマスセールは、絶対買いたくなかった
Ｘマス用がらくたを買う一つの機会である。

My pages are designed for Netscape Navigator 2.0 or later.

Please click HERE, and read my opinion.